『風来のシレン6』に期待されるのはシンプルな“正統進化”? シリーズ13年ぶり最新作の発表に思うこと

13年ぶりのナンバリングに期待する要素は?

Vampire Survivors [Nintendo Direct 2023.6.21]

 伝統的なローグライクのシステムを長所に支持を獲得してきた「風来のシレン」シリーズ。ファンのなかには、13年ぶりの新作に大きな期待を寄せている人も多くいるだろう。現状、公式から明かされているのは、瀬戸内地方を舞台にしていること、2002年にドリームキャストで発売されたスピンオフ『不思議のダンジョン 風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参!』の主人公・アスカが登場すること、シリーズファンにはおなじみの「異種合成」「モンスターハウス」が存在すること、新モンスターが用意されていることなど。基本的な部分はこれまでのまま、そこにプラスアルファの遊び心がある程度と言及されている。

 そうした情報を踏まえ、『風来のシレン6』の内容に望むことがあるとすれば、それは、シリーズ本来の面白さを損なわないシンプルなままでの正統進化と、伝統となっている硬派なプレイ感を逸脱しないことではないだろうか。昨今のゲームカルチャーでは、歴史のあるシリーズのナンバリングであっても、現行機ならではの複雑性を新要素として盛り込んだり、システム上で難易度選択が可能であったりすることがままある。しかし、こと「風来のシレン」シリーズのファンに関しては、時代に合った面白さ・遊びやすさの実装を、最新作に望んでいないような気がするのだ。

 あなたが『風来のシレン6』に期待する要素は、どのようなものだろうか。そのような話題に花を咲かせながら、約4か月後に迫るXデーを待つのも、発売前の今しかできない楽しみ方と言えるのかもしれない。

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