え? 立ったままお昼寝!?  「ネスカフェ 睡眠カフェ in 原宿」で本邦初公開の仮眠ボックス『giraffenap』の実力を擬似体験

立ったまま仮眠できる『giraffenap』の実力とは

 近年、良質な睡眠への関心が高まっているが、ネスレ日本がいま、ユニークな試みを行っている。東京・原宿の『ネスカフェ原宿』で2021年3月から展開している「ネスカフェ睡眠カフェ」にて、立ち寝スタイルを提案する縦型仮眠ボックス『giraffenap(ジラフナップ)』を8月22日から9月17日まで期間限定で設置。8月1日の情報解禁以降、すぐに8月中の体験予約が満席となり、9月もほぼ予約で埋まっている状況と大反響を得ている。そんなにいいモノならばぜひにと、リアルサウンドテックも彼らが提案する”立ち寝コーヒーナップ”の体験取材を行った。

 この日、『ネスカフェ 睡眠カフェ』を訪れると、広々とした店内のセンターに縦型仮眠ボックス『giraffenap』が4基、佇んでいた。白を基調に近未来をイメージした「スペーシア」と、森のなかをイメージした「フォレスト」の2モデルが2台ずつだが、それぞれが縦型であるせいもあって圧迫感のない省スペースで、思いのほかカフェ内に自然と溶け込んでいる。

 ところで、素朴な疑問がひとつ。なぜ、コーヒーで”睡眠”なのか? むかしからカフェインの作用もあって夜寝る前にコーヒーを飲むと眠れなくなるといわれてきたのに。

 「ネスカフェ 睡眠カフェ」では短い仮眠の前にカフェインを含むコーヒーを飲む仮眠スタイル”コーヒーナップ”を体験できるが。「ネスレではシャキッとしたいときにはカフェインを含むコーヒー、リラックスタイムにはカフェインレスコーヒーを飲むなど、シーンやニーズに応じてコーヒーを飲み分けることを提案しています。”コーヒーナップ”はカフェインを含むコーヒーを使った日中のパフォーマンス向上につながるコーヒーの摂り方についてのご提案となります」と語るのはネスレ日本・広報の河井美朋さん。

 脳の働きを回復させるためには睡眠が必要だが、ランチ後のアイドルタイムなど、眠気は日中にも起こりその際、仮眠をとることが眠気を飛ばすのに有効。ただし、長めの仮眠をとってしまうと、夜の睡眠に影響してしまうため、熟睡しすぎないことも大きなポイントだ。そんなことから、15〜20分程度の短い仮眠が良いとされているが、そこでネスカフェの出番。短い仮眠の前にカフェインを含むコーヒーを摂ることで、ちょうど起きたころにカフェインの働きが現れはじめてシャキッとし、その後のパフォーマンスに役立つというわけだ。

『giraffenap』はフォレスト、スペーシアの2種類

 ネスレ日本ではかねてより日本人の睡眠不足の問題に着目。カフェインを含むコーヒーと、カフェインレスコーヒーの飲み分けなどを通じて新しい睡眠スタイルを提案する体験型カフェ「ネスカフェ 睡眠カフェ」を2017年から始動。今回訪れた「ネスカフェ 原宿」では2021年3月から良質な睡眠のために必要な情報を総合的に学び・体験できる情報拠点として「ネスカフェ 睡眠カフェ」を常設している。そんななか今回、北海道・旭川に本社を構える広葉樹合板が開発した"立ち寝"スタイルを提案する縦型仮眠ボックス『giraffenap』とのコラボで生まれたのが、手軽にとりやすいコーヒーブレイクと”立ってお昼寝”スタイルの組み合わせによる、気軽で効率的なリラックスタイムを創出するための体験席というわけだ。ちなみに、『giraffenap』は今回が日本初お披露目の場となる。

立ったままで脱力できる状態をキープ

提供されるコーヒーはお馴染みの「ネスカフェ ゴールドブレンド」

 その名のとおり、立ったまま寝るキリン(=ジラフ)がモチーフのgiraffenapは小型の公衆電話ボックス程度の大きさの縦長個室空間。室内に足裏、すね、お尻、腕と頭の4点に体重を預けられるクッションを設けることで、立ったまま脱力してもカラダを支えられる状態をキープし、お尻と腕・頭の部分のクッションの高さ位置を調節することで快適な”立ち寝”スタイルを実現してくれるというものだ。

足裏とすねを指定位置にあてる

 今回の“コーヒーナップ × 立ってお昼寝スタイル”を体験するにあたり、まずはホットまたはアイスのコーヒーを1杯飲む。銘柄は定番の「ネスカフェ ゴールドブレンド」だ。続いて『giraffenap』の室内へ。前述のとおり、「スペーシア」と「フォレスト」の2種類から選べるが、「スペーシア」は遮光性と遮音性を高めたタイプで、よりプライベート感が高くなる。

 一方の「フォレスト」は木を基調とした外観に、その壁面には不織布を貼ることでほどよく周囲の音と明るさが感じられる空間。仮眠の擬似体験の際に真っ暗なほうがいいか、やや明るさが残っていたほうがいいかなど、好みの睡眠スタイルで選べるところも実によく考えられている。

 室内に入りまずは上方に収納されている腕・頭用の位置固定クッションを下ろす。足裏を指定位置に置き、すね、お尻、腕と頭をクッションにあて、そこからお尻、腕・頭部のクッションの高さ位置を好みで調整していく。できるだけカラダを伸ばし、立った状態へと近づけていくのがポイントだ。

こちらがお尻部分をあてるクッション。高さ調整可能
頭と腕を預ける上部のクッション。こちらも高さ調整可能だ。
各部の高さ調整は室内奥のリモコンによるボタン操作で行う。

 セッティング完了から約20分ほど仮眠擬似体験をしたわけだが、なにせ立ったまま寝るのも『giraffenap』を使うのもはじめてなもので、最初は自分のカラダにとっての各部のベストポジションがわからず、クッションの高さ位置調整を何度も繰り返してしまったが、ある程度落ち着いてからはボーッと室内で過ごした。体験とはいいつつも取材であることもあり、正直なところ、さほどリラックスできた感じはしなかったのだが、店を出てしばらくしてからが凄かった。

 不調だった腰の状態がちょいとイイ感じになり、なにより頭がシャキッと冴えている。カラダはちゃんとリラックスできていたということか。確実に短時間の休憩スタイルとしての効果はあったということだ。なので、帰宅後すぐにかかえていた原稿の執筆に取り掛かかったが、筆が捗ること捗ること。これには正直、驚いた。

 おもしろいのは、複数で来店して『giraffenap』を体験する人が多い傾向にあるということ。男女で銭湯に行って一度じゃあね、と男湯、女湯に分かれて、入浴後にまた合流するといった感覚に近いだろうか。たしかに今回、小生も担当編集と2名で来店し、『giraffenap』体験後に互いに感想を言いあったが、あらためて睡眠や昼寝・仮眠について考えるいいきっかけになった。これぞ、ネスレ日本が提案する睡眠に関する学び、気づきの場か。

 「店舗での学びをぜひ、ご自宅や職場に持ち帰って実践していただけたらうれしいですね」(ネスレ日本・河井さん)

 ネスカフェ 睡眠カフェ × giraffenap“立ち寝コーヒーナップ”体験席は9月17日まで。一度体験の価値アリだ。すでに埋まっている時間帯もあるので、専用サイトでの予約がスムーズ。まだ体験可能なのでお早めに。また、『giraffenap』についてはリアルサウンドテックの9月特集でも、より詳細な情報をお伝えする予定だ。

〇概要

ネスカフェ 睡眠カフェ×giraffenap“立ち寝コーヒーナップ”体験席
場所 / ネスカフェ原宿2F
期間 / 〜9月17日まで
営業時間 / 11:00〜20:00(17日は18:00まで)
料金 / 825円(コーヒー1杯+席利用含む、1回30分程度)
睡眠カフェ予約サイト:https://suimin-cafe.jp

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