ママライバー・にゅいに聞く、子育てとライバーを両立する方法 「ずっと“目標となる母”でい続けたい」

 ライブコミュニケーションアプリ「Pococha(ポコチャ)」で行われた「Your Storyーあなたの物語にはチカラがあるー」で、「にゅい」が見事インタビュー権を獲得した。ママライバーとして子育てとライブ配信の両立を目指すにゅい。そこには苦労もあるが様々な工夫で逞しく乗り越える。「Pococha」がきっかけで実の母と20年ぶりの再会も果たし大切な思い出ができたと話してくれた。そんなにゅいがライブ配信に向ける熱い思いをぜひ聞いてほしい。(Nana Numoto)

――「Pococha」を始める前はどんなことをやっていましたか?

にゅい

にゅい:接客業をしていました。今は専業ライバーとして活動しています。

――ライブ配信を始めようと思ったきっかけを教えてください。

にゅい:私生活でお世話になっている女性の方から、「Pococha」を始めるので手伝ってもらえないかと話があり、そこでライブ配信のアシスタントを始めました。私の場合、「Pococha」はリスナーからのスタートになります。

――そうだったのですね。ライブ配信のアシスタントでは、どんなことをしていたのか興味があります。

にゅい:まず「Pococha」には「タグ付け機能」があるので、人を呼び込めるようなタグをつけなければいけません。また、みなさんの目に留まりやすくするための「キラコメ」とか、エフェクトを発生させる「アイテム」を贈ることで、枠を「注目タイムライン」の上位に表示させるようにサポートしていました。ほかにも、見に来てくれたリスナーさんに挨拶をしたり、もしライバーさんが取りこぼしているような文章があったら、どのリスナーさんがどんな風に言ってくれていたかを伝えたりもしていました。

――その方だけの専属アシスタントということでしょうか。

にゅい:はじめはその方だけのアシスタントでした。でも3ヶ月ほど経ったころに、周りの方からもアシスタントをしてほしいと声がかかり、一時期は6名くらいのアシスタントをやっていましたね。これは仕事ではなく、ただその方々を応援したい気持ちだけでサポートする、いわば“推し活”でした。

――アシスタントを経てライバーになったにゅいさんですが、ライブ配信ではどのようにランクを伸ばしましたか。

にゅい:特別に工夫をしたことはありませんが、リスナーさんたちと話すのは楽しかったですね。最近の事務所のイベントで、枠のいいところをリスナーさんに書いてもらう機会がありました。そのときに「一人ひとりの個性をちゃんと認め、みんなが主役になれる枠」と書いてもらえたのが、とても嬉しかったですね。

――ライブ配信を始めたばかりだと、リスナーさんの獲得に苦戦されるライバーさんも多いようです。

にゅい:「Pococha」の暗黙の了解に「3ヶ月でリスナーさんはいなくなる」というものがあります。これは多くの方が3ヶ月で飽きてしまうという意味。私もきっと3ヶ月で飽きられてしまうだろうなと思っていました。でも、実際には私がライブ配信を続けた3年の間、ずっと通い続けてくれているファミリーの方もいたんです。

――ファミリーとそこまでいい関係を築けるとは、素敵ですね。にゅいさんはママライバーでもありますが、子育てとの両立は難しいですか?

にゅい:難しいところはありますね。うちは親一人子一人なので家からライブ配信をしたときに、子どもが「母親をライブ配信に取られてしまう」と思ってしまうようなんです。ですからいまは、子どもが起きている時間は一切やらないように工夫しています。

――最近の「Pococha」に、ママライバーさんは増えていますか。

にゅい:そうですね。「Pococha」の運営さんがやっているママライバーさんの「ファミリー」に入っているので、ママライバーさんたちと企画会議をすることもあります。

――みなさん、やはり悩みがありそうです。

にゅい:お子さんが泣いてしまうとライブ配信を止めなきゃいけないという話はよく聞きます。うちの子はあまり泣くことはありませんが、それでもライブ配信に入ってこようとしますね。

――楽しそうなので、お子さんがやってみたいという気持ちもわかります。にゅいさんの枠は、どんなライブ配信をしていますか。

にゅい:「Pococha」をはじめて間もない方が入れる「ご新規さん歓迎配信」、私の配信にそんなに来ていない方が入れる「おしのび配信」、そして「通常配信」の3つがあります。「ご新規さん歓迎配信」の場合は、もう近所のおばちゃん並みに「Pococha」のルールを教えていますね(笑)。「おしのび配信」では、歌ったり、ミュージカルをやったり、モノマネをやったり、顔にラクガキしたりと結構ハードなことをやっています。

――すごく楽しそうな内容ばかりですね!

にゅい:ミュージカルでは、歌いながら「今ここだよ。アイテム!」と使うタイミングを伝えたりして盛り上げています(笑)。

――それはとても盛り上がりそうです。にゅいさんの枠の楽しそうな雰囲気が伝わってきます。

にゅい:リスナーさん同士で会話もしていますし、本当にみんな仲がいいんです。むしろこういうライブ配信をしていると自己中心的な考えの方はあまりいなくて、人付き合いが上手なリスナーさんが多いですね。冗談を言い合うこともありますよ。うちの枠の場合は不快なコメントをする人に「コメ禁」するのではなく、笑いをとるために「コメ禁」を出すことが多いですね。「コメ禁芸」というのもあります。

――「コメ禁芸」はなかなか聞きませんね。

にゅい:「コメ禁」されたら普通は落ち込むところを、うちの枠ではアイテムを贈ってきます。

――なるほど!コメントに残せないから、代わりにアイテムを贈るんですね。

にゅい:そうです(笑)。

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