『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』#4ーー東出昌大、アフリカの食肉市場で命について学ぶ 「命をいただくってこういうこと」

 実業家の西村博之(以下、ひろゆき)がアフリカ諸国を横断する番組、『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』がABEMAで配信中だ。

 この旅が始まって1週間。前回のエピソードより、俳優・東出昌大が合流し、旅の雰囲気は大きく変化した。

 まず印象的なのが、豊川Dだ。これまで1対1でひろゆき氏と対峙してきた彼だが、東出がいることでフラストレーションを吐き出せるようになっている印象。今エピソードの冒頭、7時30分に朝食で8時に出発予定にもかかわらず8時41分になっても現れないひろゆきには、本人がいないのをいいことに「チッ、おせーなー」と明確にいらだちを見せた。そこで緩和剤となるのが東出の存在だ。「いいんですよ。逆に。全部早めていったら歩くスピードも北上するスピードも増して行っちゃうから、ちょっとずつ遅れるくらいで」と笑顔で前向きになだめる東出。同意するでもなく、豊川の肩を過剰に持つのでもない返しが絶妙であった。

 そんな今話は東出を軸に、命や生きることを考える回になった。

 今回、一行が向かったのはミートマーケットと呼ばれる市場だった。「自分で肉をとってみたい」「動物と肉薄した生活を送りたい」との思いで狩猟をはじめ、現在山奥で暮らしている東出。ミートマーケット、いわゆる食肉市場は、そんな彼の願望を叶えるべく決まった行先で生きた動物を購入できる場所だ。

 そこで一行は、この後、食肉として売られる運命の豚やヤギたちが敷き詰められた場所に。ヤギを1頭3800円で購入し、その場で捌いてもらい、食するという流れになった。

 ただ、もともとは動物好きということもあり、その雑多具合に少しテンションが下がってしまう東出。「命をいただくってこういうことなんだな」と納得しながら、肉を調理するも、表情は明るくなかった。

 そんな様子を汲んでか、リフレッシュの意味を込めて「みかん食べます?」と東出に買い与えるひろゆきの姿も。ロジカルでなにを考えているかわからないと言われがちなひろゆきの人間味あふれる姿を見れるのは、この番組だからこそだろう。

 ここでの出来事を東出は「長生きできるからこうしなさいと言われて生きることに意味はあるのかなと僕は懐疑的に思っていて、無駄だったり、遠回りの中で生きることって何だろうと考えているので、余計メシがうまく感じられました」と振り返り、視聴者に対しても「命を食らうとはなにか」を考えさせるきっかけとなった。

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