『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』#0ーーひろゆき、アフリカでヒッチハイクするも煽られる 東出昌大、Toshiとのサバイバル共演にも期待

『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』#0

 ABEMAにて新番組『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』がスタートする。

 同番組は、2ちゃんねるの創設者であり、現在はYouTuber(と言っていいのか)としても活躍中の西村博之こと、“ひろゆき”に「アフリカを横断して帰ってきてね」と伝え、ナミビアにあるナミブ砂漠のど真ん中にただ置き去りにする番組。

 手持ちのお金は10万円のみ。移動手段は徒歩、ローカル路線バス、ヒッチハイクのみ、と聞いただけで「うわ〜」と思ってしまう過酷な旅だ。

 ところで、皆さんは“ひろゆき”と聞いて、どんなイメージを持つだろう?

 彼のYouTubeを熱心に見ているわけではない筆者のイメージはこうだ。「それって、あなたの感想ですよね?」「はいかいいえで答えてください」などの言葉で相手を論破する人、パソコンで視聴者の疑問を見ながら、それに回答していく人。言葉を選ばないとすれば、論理的かつ少し怖そうというイメージを持っている。

 だからこそ、昨年末、何気なく見ていた『逃走中~大みそかSP お台場大決戦!~』(フジテレビ系)に出演し、全力疾走の末10万円を手にしていたのを見た時は「この人、こんなに体を張るような仕事もするんだ!」と驚いたものだ。

 そんなイメージからの今回。誰かにオーダーされたら「やりたくない」と断ってしまいそうな過酷な旅を、ひょうひょうとやってのけるひろゆき氏を見て、私は「彼がどんな人なのか」がイマイチわからなくなってしまった。

 ギャップを感じたというよりも、私が抱いていた“ひろゆき”という像がぶれたのだ。

 本放送開始前に配信されたエピソード0では、冒頭、道らしい道もない砂漠の真ん中にぽつりと佇み、ときには手をつきながら砂地に手をつきながらとにかく歩く、ひろゆき氏。こんな孤独で内省的な光景、沢木耕太郎の『深夜特急』もびっくりだ。

 本編では「ローカル路線バスの旅じゃないですか?バス停、どこにあるんですか?」と笑顔。さらに、自ら進んでヒッチハイクするも、なかなか捕まらない。それどころか、クラクションを鳴らされる始末。

 ただ、このクラクションに対しても「なんだよ」と言わず「頑張れって意味かな?」とポジティブに反応。やっと1台の車が止まってくれた際には、走って駆け寄り、流暢な英語でコミュニケーションを取り、トラックの荷台へとスムーズに乗り込んでいた。

 「あれ?こんなことも文句言わずにやるの?」そう思ったのも束の間、番組の中盤ではひろゆき氏の2つ年上の豊川ディレクターに「豊川さんのせいで、時間をロスしました」と詰め寄る場面も。

 今まで抱いていたイメージ通りの顔、予想していなかったような意外な一面、その両方を見れるのが、この番組の魅力なのだろうか。

 さらに本編が進むと、旅のパートナーとして“いろいろあった”俳優・東出昌大が登場したり、X JAPANのToshiが歌っていたり……。豪華なものを食べたいと食肉の卸売市場で生きた動物を飼い、捌いて食べたり、暗闇の道中で事故に遭ったり……。羅列しただけで情報量が多い。“旅番組”なんて生ぬるい言葉で片付けてはダメな気がした。

 気になる本編は8月12日からスタート。現段階で、予測不可能なこの番組を通して、視聴者は何を感じることになるのか、期待したい。

ひろゆきはなぜ、アフリカに"置いて行かれた”のか ディレクターとの「トラブル」も明かす

ABEMAの新番組『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』が、8月12日より放送開始される。ネット掲示板「2ちゃんねる」の開設者で実…

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる