ソニーは、新たな完全ワイヤレスヘッドホン『WF-1000XM5』を9月1日に発売する。

　カラーはブラックとプラチナシルバーの2色で、新開発の8.4mmドライバーユニット搭載による高い音質や、AI技術を活用した高品質な通話性能を備えるなど、従来機種（『WF-1000XM4』）からさらなる進化を遂げたもの。

　『WF-1000XM5』は、「統合プロセッサーV2」と「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN2e」の2つの新たなプロセッサーを組み合わせたデュアルプロセッサー構成により、高いノイズキャンセリング処理能力を実現。また、フィードフォワードマイクに加えて2つのフィードバックマイクを搭載する「マルチノイズセンサーテクノロジー」により、低音域のノイズキャンセリング性能が向上している。同社は、この高いノイズキャンセリング性能により、日常生活での中高音域のノイズから、電車や飛行機の低音域の騒音までを柔軟にカットし、より音楽に没入することができるとしている。

　音質面では、ドーム部とエッジ部で異なる素材を組み合わせた振動板を搭載した、直径8.4mmの新開発ドライバーユニット「ダイナミックドライバーX」により、繊細で自然な高音と豊かに響く低音を楽しめる。また、デュアルプロセッサー構成が24bitの信号処理と高品質なアナログ変換を可能にし、歪みの少ないクリアな音質を実現してくれる。

　通話性能は、AIの機械学習により装着者の声と環境ノイズを分離する「高精度ボイスピックアップテクノロジー」と、発話時の骨伝導音を検知する骨伝導センサーを搭載しており、同社の完全ワイヤレスヘッドホン史上最高の通話品質を備える。また、通話用のマイク周辺の構造を最適化することで、風ノイズを低減。マルチポイント接続にも対応し、OSを選ばずに2台の機器の同時接続および機器間のシームレスな切り替えが可能となっている。スマートフォンなどのPC以外の機器で音楽などのコンテンツを聴いていた場合も、PCとの再接続をせずともオンライン会議の通話へ切り替えて応答することができるのはありがたい。

　そのほか、装着や歩行開始にあわせて音楽を自動再生してくれる「Auto Play」や、頭の向きによって音の聴こえ方を変えてくれる空間オーディオ機能「ヘッドトラッキング」機能にも対応する。

　なお、ソニーは本商品の発表にともないオーディオ商品のブランドタグラインを「For The Music」と策定した。同社はこのブランドタグラインのもとで、クリエイターからリスナーまで音楽を愛するユーザーに広く選ばれるブランドを目指すとしている。『WF-1000XM5』のようなヘッドホンやプロ向けの機器など、さまざまなオーディオ商品を開発することで、感動をもたらす音楽体験を提供していくようだ。

　今回の新商品『WF-1000XM5』はソニーストア 銀座、ソニーストア 札幌、ソニーストア 名古屋、ソニーストア 大阪、ソニーストア 福岡天神の各店舗にて、本日より展示がおこなわれる。発売前の先行展示情報の詳細は公式WEBサイトより確認してほしい。この機種の登場は待ち望んでいたユーザーも多いであろう。

　なお、価格は同社の市場推定価格では42,000円（税込）前後になるものと思われる。ぜひ最寄りのソニーストアでチェックしてみてはいかがだろうか。

『WF-1000XM5』製品画像

■『WF-1000XM5』関連情報
ソニーストア商品ページ：https://www.sony.jp/headphone/products/WF-1000XM5/
先行展示情報：https://www.sony.jp/store/retail/exhibition/202307/230725/index.html