Twitterの代わりが期待される『Threads(スレッズ)』にイーロン・マスクがコメント ザッカーバーグとの直接対決か

 FacebookやInstagramの親会社Metaは7月6日(米国時間)、新たなSNSブランド『Threads』(スレッズ)を発表する見込みだ。その仕様はTwitterに似たものになっており、Instagramユーザーの使い勝手も良いと言われている。

 Twitterは昨年イーロン・マスクが440億ドルで買収して以来、巷を騒がせている。収益化を急ぐあまり大量解雇を行い、認証バッジなどを有料化。ユーザーがフォローするアカウントを簡単に整理し監視できるツール・TweetDeckも有料に。矢継ぎ早に方策を講じるなか、不具合も度々報告されている。

 7月に入りデータ収集の不正行為の対策として1日あたりの投稿の閲覧数を制限することを発表。立て直しを図るために登用されたリンダ・ヤッカリーノCEOは、ユーザーの不満を感じ取り釈明を行っているが、後手に回っている感は否めない。

 「ソーシャルメディアユーザーの多くは、ただ単にイーロン・マスクがサーバー代を支払わなかったからではないかと勘ぐっている」とYahoo.comは伝えている。

 『Threads』のローンチに先立ち、イーロン・マスクは「むこうは、非常にまともに運営されていてよかった」とツイート。

 これは「常軌を逸しているとマスクのことを批判して挑戦的なMeta上層部に対する、彼なりのオウム返しだ」とCNNは見ている。

 かねてMetaのマーク・ザッカーバーグとイーロン・マスクはライバル関係にあるが、ここにきてついに直接対決。「『Threads』のローンチで個人的な対立は激化し、世界一の富豪マスク(総資産2494億ドル)と世界十位の富豪ザッカーバーグ(総資産1015億ドル)がケージマッチの喧嘩勝負」とForbesは報じている。

 Metaは創業時のサービス・Facebookに陰りが見えており、メタバース事業もまだ軌道に乗っているとは言い難いが、Instagramは順調。Twitterの混乱に乗じて、格好のタイミングだと市場を狙いにきた格好だ。

 失望したユーザーが代替サービスを探すなか、Twitterの創業者であるジャック・ドーシーがリリースした分散型SNS『Bluesky』もユーザー数を増やしているという。

 多くのフォロワーを抱えるイーロン・マスクが飛び込んで拾った火中の栗。Twitterは飛ぶ鳥を落とす勢いだったが急転、四面楚歌の状況に。ソーシャルメディア界隈が混沌としてきた。

(source)
https://edition.cnn.com/2023/07/04/tech/threads-app-meta-twitter-rival/index.html
https://www.forbes.com/sites/roberthart/2023/07/04/metas-twitter-rival-threads-will-launch-thursday-as-chaos-continues-on-elon-musks-platform/
https://news.yahoo.com/twitter-chaos-leaves-door-open-110059721.html

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