人間とAIで構成される異色のK-POPグループ・SUPERKINDに聞く“AIメンバーとの距離感”

 人間(PRID)とAI(NUKE)のメンバーで構成される韓国のアイドルグループSUPERKIND。

 「新人類」を意味するグループ名の通り、最新のテクノロジーとアイドルが交わる新感覚のコンテンツで話題となっている。所属事務所も従来の芸能事務所とは異なり、メタバースをメインの市場とするスタートアップ企業だ。

 2022年のデビュー以降未だ日本でのメディア露出は少ないものの、TikTokアカウントでは78万人を超えるフォロワー数を誇り、その動画には日本人のファンからのコメントも。

 AI×人間という特徴を活かしながら最新技術を駆使してファンを楽しませてくれるSUPERKIND。今回はAI(NUKE)のメンバーであるSAEJINとSEUNGを含むメンバー全員にデビューまでの道のりや今後の展望を聞いた。

メンバーのバックグラウンド

ーーグループとしてのデビューのきっかけや経緯について伺えますでしょうか?

DAEMON

DAEMON:AIやバーチャル世界といった既存グループとは違うコンセプトが魅力的でした。自分を含め、ほかのメンバーもその特別さに惹かれて、グループに加わりました。

ーーみなさんそれぞれがアイドルとしてデビューした経緯もお聞きしたいです。

DAEMON:子どものころから、マイケル・ジャクソンやクイーンなどのアーティストに影響を受け、ステージに立ちたいと思っていました。あるときステージに立ち、「才能があるのかも」と自分で思ったのがきっかけです。

EUGENE

EUGENE:辛い時期にBTSの音楽を聴いてたくさん救われました。音楽を通して人に感動や癒しを与えられることに対してかっこよさを感じ、大学生の時にHYBEでの練習生生活を始めました。それから音楽とダンスに魅了されてアイドルになりました。

GEON:小学生の時にPCゲームにハマっていたのですが、それを解消するために母がカラオケに行くことを勧めてくれました。歌ってみたら、他の友だちには出せない高音を自分が簡単に出せることに気がつき、もしかしたら才能があるんじゃないかと感じた時に自分の夢を見つけたと思います。

SIO:僕は小さいころから両親と一緒にK-POPをよく聴いていました。修士号が取れそうなくらいK-POPに詳しいです。学校で演劇部に入ったりダンスをしたりするなかでアイドルへの憧れが強くなったことが、いまのSUPERKINDとしてのデビューに繋がったと思います。

JDV

JDV:友人のオーディションに付き添っていたところ、スタッフの方に声をかけられてその場でオーディションを受けることになりました。始めはシンガーソングライターを目指していましたが、SHINeeのテミン先輩への憧れを抱いたことをきっかけにアイドルの魅力に気がつき、アイドルとしてデビューすることになりました。

SAEJIN:実はアイドルという夢はなかったのですが、DEEPSTUDIOにスカウトされました。 その後、DAEMONとGEONが加わり、ボーイズグループが結成され、AIアーティストとしてデビューすることになりました。

SEUNG:実は過去にも何度もスカウトを受けたのですが、いつも断っていました。ただ、DEEPSTUDIOから提案された人間(PRID)と一緒に活動するコンセプトが面白いと思い、受け入れました。

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