任天堂の減収減益はいつまで続く？ 発言内容、業界動向から、次世代機の機能・発売時期を考える。
任天堂の次世代機、発売は2024年度内か
このPlayStation 5と「Project Q」の関係性は、据え置き機と携帯機、2つの機能を兼ね備えるNintendo Switchの性質と類似する。今後は双方を別のプラットフォームとして展開するのではなく、拡張的な機能や周辺機器で補いながら、ひとつのプラットフォームとして扱うことが主流となっていくのではないか。そのうえで、任天堂が近い将来に出すであろう次世代機もまた、同様の機能・性質を持つハードとなるのかもしれない。
そして、私はその発売時期を2025年3月期内と予想する。なぜなら、投資家向けプレゼンテーションで示された「早くても2024年3月までは」という言葉が、過去に噂されてきた情報を明確に否定したときと比較し、いくらかトーンダウンしていると感じたからだ。こうしているうちにも、任天堂の次世代機に対するユーザーの期待感、時代・市場にマッチするために必要なスペックは日々向上し続けている。そのあいだに競合はPlayStation 5やXbox Series X/S、SteamDeckなどをリリースし、周辺機器やサービスを拡充させつつある。久しぶりにはっきりとした形で手に入れたハード市場の覇権を任天堂が維持できるのか、それとも変化の機会を逸し手放すのか、その命運をわけるであろう決断が求められる瞬間は確実にすぐそこまで迫っている。そうした状況を裏付けるように、最新のAAAタイトルをめぐるプレイヤーたちの意見には、「ほかのハードに触れる機会があると、そろそろNintendo Switchのスペックで遊ぶのが辛くなってきた」という意見を目にすることも増えてきた。
任天堂の次世代機はいつ発売となるのか、そしてどのような機能を持ち合わせるのか。2024年度のゲーム業界の動向に注目だ。
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