地方のマッチングアプリでは“ドライブデート”が鉄板に? ペアーズ×三重県桑名市連携事業がスタート

地方都市の生活スタイルに馴染んだ「ドライブデート」がおすすめ

 会の後半では、桑名市長とPairsコンシェルジュ2名による対談が行われた。

 まず、伊藤氏が「ペアーズで恋人ができるのはどんな人で、その特徴や使われ方などについて知りたい」とPairsコンシェルジュに質問を投げかけた。

 コンシェルジュのひとりである大道氏は「まずはどんなことでも試すこと」と助言する。

 「ペアーズの機能を色々と試してみて、どうすれば自分に合う人に探せるか、出会えるか。と、積極的に行動していく人は、良い出会いにつながるスピードが早くなります」

 青柳氏は「自分自身を見つめ直すことが大切になる」とアドバイスする。

 「普段、なかなか自分を俯瞰し、客観的に見ることは少ない。だからこそ、我々のようなコンシェルジュが、恋愛のお悩みを受けてアドバイスしたり、第三者視点で恋愛が上手くいくコツを伝えたりすることで、ペアーズを通じて良い出会いが生まれるお手伝いができると考えている」

 次いで、伊藤氏は「東京とそれ以外の地域でペアーズの使われ方の違いや特徴はあるか」という問いを示した。

 青柳氏は「地方都市はマッチングした後、自然とドライブデートできるのが大きな違い」だと語る。

 「地方都市の生活スタイルには、クルマでの移動が自然に入り込んでいるので、お出かけデートに誘う場合も、気兼ねなくドライブに誘いやすい。東京だと電車移動でデートすることも多いが、周囲を気にして話しづらいとったこともあるが、ドライブデートであれば密な会話をすることができ、お互いの距離を縮めやすい」

 Pairsコンシェルジュからは「本協定のイメージやご意見について伺いたい」という質問が挙がった。

 それに対し、伊藤氏は「意外にも高齢の方から好意的な意見が多かった」と回答を寄せる。

 「未婚家庭の娘や息子を抱える高齢者に、連携施策のことを話すと『これなら娘や息子に勧めやすい』といった意見が多かった。ペアーズはかつての出会い系サイトとは異なり、独身男女の恋愛を促進する手段であり、かつ安全・安心に力を入れているため、そういった部分が高齢者の方にも受け入れられているのではと思っている」

 最後に、伊藤氏が桑名市民向けにおすすめのデートスポットを紹介した。

 「言わずと知れた『ナガシマリゾート』は、年間で1,500万人が来場する一大観光スポット。なばなの里の絶景イルミネーションは見もので、そのほかにも温泉施設『湯あみの島』やアウトレットモール、ジェットコースターの数が日本一多い『ナガシマスパーランド』など、いろんな趣味嗜好を持つカップルの多様なニーズを満たせる。また、桑名名物のはまぐりを味わうのもいいのではと思う」

 連携事業の強化週間に合わせ、近鉄名古屋線「桑名駅」の改札内には大きなペアーズの広告が掲示された。

 また、桑名駅の自由通路には「独身証明書の取得」を促す掲示もなされていた。

 独身証明書の普及活動も兼ねており、桑名市役所に提出するとペアーズのクーポン券を配布する施策になっている。

 若者の考えや気持ちに寄り添う桑名市の姿勢は、新卒職員の採用においても「ペアーズとの連携協定を知って、桑名市の取り組みにとても感心を抱いて応募した」という声が多くなっているとのこと。

 ペアーズと桑名市による連携施策のさらなる発展が楽しみだ。

地方自治体×マッチングアプリの連携は今後増加する? 桑名市×『Pairs』が連携し未婚化・少子化の解消を目指す

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