『花束とオオカミちゃんには騙されない』最終話ーーオオカミちゃんは誰? “実は正体を知っていた”メンバーが選んだ切なすぎる恋
最終告白で明らかになったオオカミちゃんの正体は、そう意外ではなかったように思える。
1人目のオオカミちゃんはやはりちせだった。ただここでびっくりだったのは、実はおみがちせに花束を渡し、その正体を以前から知っていたことだった。おみがちせを誘った太陽LINEデートで「本当に心の支えにして欲しい」と随分大袈裟なことをやけに神妙なテンションで言うんだなと気になっていたが、全く大袈裟でも何でもなく既にちせの正体を知っていたからだと考えると合点がいく。また、おみと何の問題もなく順調そうだったちせが急にとうたろうが気になると言い出したのには非常に唐突感があったように思えたがこれも秘密を明かしていたからこその行動だったのだろう。
思えばまなみの脱落発表時に申し訳なさそうにあまりに声を上げ号泣するちせの姿に、オオカミちゃんであることの重荷が全身から滲み出ていた。おみから花束を渡された瞬間に涙を堪えきれないちせの姿。そして「私はオオカミちゃんです」と手紙ではなく自分の口から直接本人を前に残酷なことを伝えなければならないちせを思うと心が痛んだ。
それとは正反対で、まなみがオオカミちゃんではないと知りながらもその脱落を見届けなければならなかったロビンもまた苦しかっただろう。そのなかで、“シンデレラタイム”で真実を知ってくれている相手と2人きりで過ごせたことはまなみにとって救いでもあったのではないだろうか。
そしてもう1人のオオカミちゃんはある意味一周回って意外にも思えたかもしれないなぎさだった。当初、ロビンを振り向かせたいという割には、まなみに比べると積極的ではなかった様子から怪しいフラグは立っていたように思えた一方で、とうたろうへは突然積極的なアプローチを見せていた。これはなぎさにとっては苦い初恋とオオカミちゃんの役割をしっかり全うし両立した形だったのだ。
そしてここでも意外だったのが、くれはがなぎさに花束をプレゼントし、先にその正体を知っていたことだ。花束を渡す前からくれはは既に気付いていたのだろう。ちせとなぎさの花束を渡された時の反応を見るに、“オオカミ”とは周囲に気づかれまいと気を張ってはいるものの、信頼している相手にだけはどこかで気付いて欲しかったり、見抜いて欲しい部分もあるのかもしれない。
最後のおみととうたろうのハグも、そこに皆が駆け寄り大きなハグになるのもまた素敵だったし、もちろん成立した3ペア(くれは×りゅうたろう、ロビン×まなみ、みづき×マテウス)それぞれのリアクションも最高に可愛かった。正体を知っても尚「ありがとう! 大好きだ」と叫ぶことができるとうたろうは格好良い。“花束ルール”によって生まれた今シーズンでしか覗けない舞台裏に涙した最終回だった。
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