連載:Viral Hit Creator(第三回)

「1日作業して2秒の動画を作る」ストップモーションクリエイター・omozocが制作で妥協しない理由

試行錯誤の日々

ーーYouTubeで発信するうえで、意識していることはありますか?

omozoc:目新しい動画になるように意識しています。伸びなかった動画を分析すると、同じシーンが繰り返されていたり、意味のないシーンがあったりするんです。そういうシーンがあると、途中で視聴者が違う動画に移動してしまったりします。YouTube映えする動画というのは、視聴者に飽きさせない目新しさがある動画なのかなと思いますね。

ーー試行錯誤しているんですね。

omozoc:もちろん上手くいかなかったこともあります。「BEKOMOCHI BEAT」という動画があるのですが、この動画は、普通の映像とコマ撮りを組み合わせて制作したんです。ですが、omozocチャンネルはストップモーション・アニメーションだけを投稿しているチャンネルだったので、急に毛色が違うことを発信してもあまり受け入れられなかったんですよ。その後は路線を戻して、ストップモーション・アニメーションに特化した動画を制作しています。

BEKOMOCHI BEAT「桜」
BEKOMOCHI BEAT「松」

ーー「BEKOMOCHI BEAT」は実験的な挑戦だったのですね。

omozoc:いつも絶対に伸びると確信して動画を投稿をするのですが、ストップモーション・アニメーションは完成するまでに時間がとてもかかるジャンルなので、思ったより伸びなかったときはとても悲しいです。omozocのチャンネルは、繰り返し見てしまうような中毒性と気持ちよさが醍醐味かなと感じているので、その部分をもっとこれからも追求していかなければいけないかなと思います。

ーーこれからの展望について、教えてください。

omozoc:ショート動画に挑戦していきたいですね。アイデアは思いついているのですが、長尺のシナリオが思い浮かんでいないものがいくつかあるので、それをショート動画にして投稿していこうと考えています。また、YouTubeという場所にはこれからもこだわっていきたいですね。自分が好きでやりたい動画を投稿して、ある程度の収益につながるということはすごいことだと思うんです。これはYouTubeの良さでもあるし、ほかの媒体にはなかなかない要素だと感じています。さらに洗練されたYouTube映えのする動画づくりができるように、活動していきたいと思います。

“使用写真3000枚超え”ストップモーションクリエイター・omozocの斬新な映像はなぜ人を魅了する?

ストップモーション・アニメーションというものを知っているだろうか?  静止している被写体を撮影し、少し動かしてまた撮影する。こ…

関連記事