バッテリー、通知を気にせずゲームに集中できる こだわり抜いた“透明ゲーミングスマホ”『RDMAGIC 8 Pro』

 ゲーム操作に特化した「ゲーミングスマートフォン」と呼ばれるモデルが複数のメーカーから販売されているが、『RDMAGIC 8 Pro』はハイスペックな製品であると同時に、透明ボディーに光るファンを内蔵するなど、デザインもクールなスマートフォンだ。日本でも2023年2月から販売が始まっている。

ゲーミングスマートフォン『RDMAGIC 8 Pro』

 まずは『RDMAGIC 8 Pro』スペックを確認しておこう。チップセットはクアルコムのSnapdragon 8 Gen 2を搭載、現時点では最高のCPUスペックを誇っており、ゲームやアプリの操作に不満がでることはない。本体カラーがMatte(ブラック)とVoid(透明)の2種類のモデルは日本でも販売されており、メモリ構成はMatteがメモリ12GB+ストレージ256GB、Voidモデルはより高容量で16GB+512GBだ。外部メモリカード(マイクロSD)には対応しないものの、内蔵ストレージはUFS 4.0対応で高速な書き込みに対応している。

 今回はVoidモデルをレビューする。背面は透明な硬質ガラスに覆われており、透明感も高く本体内部が透けて見える。また所々にプリントされた文字や数字がいかにも「マシン」といった雰囲気を出しているのもゲーミングスマホらしさを際立てている。本体を横向きにしたとき、右下側にはチップセットのSnapdragonが実際に埋め込まれているようにも見えており、自動車のエンジンが透けて見えるような雰囲気だ。ケースをつけずにこのまま見せびらかしたくなるようなデザインだろう。

Voidモデルの背面は透明で内部が透けて見える。プリントされた文字もいい雰囲気だ

 本体は角ばった形状だ。サイズは163.98 x 76.35 x 9.47mm、重量は228g。カメラは3つ搭載しており、5000万画素の広角、800万画素の超広角、200万画素のマクロという組み合わせ。望遠が無いのがやや残念ではある一方で、動画の撮影は4Kに加え超高精細な8Kにも採用。このあたりは高速CPU搭載のチップセットを採用しているから実現できており、『RDMAGIC 8 Pro』は写真だけではなく動画も美しく残すことができるのである。

最近主流の角ばった本体形状。トリプルカメラを搭載している

 ディスプレイは6.8インチで解像度は2480 x 1116ピクセル、画面書き換え速度は(リフレッシュレート)は120Hzで、画面の明るさは1300nitsだ。そして普通のスマートフォンにはある画面上部中央にフロントカメラが見えないのが大きな特徴になっている。このカメラはUDC(アンダーディスプレイカメラ)と呼ばれ、画面の下に隠れるようにカメラが内蔵されているのだ。このUDCの解像度は1600万画素である。

画面上部にフロントカメラが見えないUDCを採用

 さて、ゲーミングスマートフォンには他のスマートフォンにはない特徴的な機能が備わっている。それは強力な本体の冷却機能だ。ハイスペックなゲームをプレイしているとスマートフォン本体が熱くなってしまう。これはCPUやGPUが高速な演算を行ったり、バッテリーの消費が増えることで、本体内部が発熱してしまうのだ。この発熱はスマートフォンの性能を大きく引き下げてしまう。『RDMAGIC 8 Pro』は内部に10層の冷却構造を持つ「ICE 11.0 冷却システム」を採用。「航空級アルミニウム合金」「高熱伝導性の希土類元素」「アンダースクリーングラフェンシート」「複合グラフェン」「アンダースクリーン銅箔」「超熱伝導銅箔」「高熱伝導性ゲル」を組み合わせており、速やかに放熱処理を行う。

 そしてこの冷却機能のハイライトと言えるのが本体に内蔵されている遠心式のファンによる強制的な空冷だ。『RDMAGIC 8 Pro』の背面左上側に内蔵されたファンはプロペラ枚数が59枚、最大20,000RPMで回転。背面の右側のスリットから空気を吸引して、ファンのある左側から放出することで強制的に内部を冷やすのだ。わずか0.1mmという厚さのプロペラを採用したことで、本体サイズが薄いスマートフォンの内部に空冷ファンを内蔵させることを可能にしている。ファンは3万時間のテストに耐えたとのこと。さらにこのファンは回転時に光らせることもでき、ちょっと暗い場所で『RDMAGIC 8 Pro』でゲームをプレイしているときに大きなアクセントとして存在感を示してくれる。

空冷ファンは本体を強制的に冷却。RGBカラーでライトアップできる

 この他に『RDMAGIC 8 Pro』独特の機能として搭載されているのが心拍数の簡易測定機能だ。最近はスマートウォッチに心拍数センサーが搭載されており、運動の後や体調管理のために定期的に心拍数を測定する人も多いだろう。『RDMAGIC 8 Pro』は画面埋め込み式の指紋認証センサーを内蔵しているが、そのセンサーを使って心拍数を測定することができるのだ。スマートウォッチが無くてもスマートフォンだけで心拍数が計測できるのは意外と便利なのではないだろうか。

画面内の指紋認証センサーで心拍数も測定・記録できる

関連記事