山下穂尊のリアルプロダクト体験記 第2回(Scene3)
山下穂尊も驚嘆した「狭小空間」を上手く使うキャブコン、「お洒落」トラキャン&バンコンのこだわり
さて、お次は「トラキャン」です。トラキャンとはざっくり言うと、街でたまに見るハイラックスサーフなどの4WDベースのピックアップトラック用に作られたシェルを使う用途に応じて組み合わせて居住空間を作るスタイルです。個人的にはスタイリッシュで好きなのですが、大きめのガレージでもなければなかなか所有するのは難しいですね。普段はトラックとして単車や、ジェットスキーを積んだり、資材や薪などを運んだり。キャンプや車中泊旅をしたい時にはキャンピングカーとしてフル活用。機動性があります。
DIRECT CARS『BR75』
今回の車種は厳密にトラキャンと言えるかわかりませんが、目を引いたのでご紹介。こちらもTRIPと同じDIRECT CARSさんからです。BR75シリーズ。
もうこれはただただかっこいい、男子で嫌いな子はいないんじゃないでしょうか。ぱっと見イカしまくりでしょう。ベースはトヨタ、ハイラックス。これがもうイケてます。
これはサーフに元からシェルをつなぎ合わせてあるタイプなので、取り外しは出来ません。ただ、その分、運転中も後方乗車している人とのコミュニケーションが取れたり、運転席からの出入りや物を出し入れしたりすることが可能になります。さらにポップアップルーフをあげればかなり快適な居住空間を確保することができます。
キャブコンクラスのプルダウンベッドまでとはいきませんが、プルダウン仕様のベッドを引き下げれば快適な就寝も可能です。
リヤにはシンクとシャワーの別室があり、水回りを気にする人には助かるでしょう。
続いてはこちら。いよいよ「バンコン」の紹介です。会場にはあまりに多くの車種がエントリーされてたためにとても悩みました。みんなそれぞれ個性的で、(これは良い意味で選べない)どうしようかと。
なので、個人的な主観で選ばせていただきました。まずは基本的にバンコンは前述した通りハイエースがベース車になります。ハイエース、と言っても大きさや長さ、高さがいくつかのグレードに別れるわけです。その中でも、「スーパーロング」とカテゴライズされる大型のものからベーシックなものまであるのですが、冒頭で記したキャンピングカー友に聞いた基準で今回は選ばせていただきました。
FLEX『 Wood Village』
こちらになります。ハイエース標準ボディーを使用した車種になります。数多あるバンコンの中で、なにが僕の目を引いたか。
それは装飾ディスプレイです。無数のバンコンが並ぶ中で、ひときわ輝くものを見つけてしまったんです。無類のランタン好きとしては王者の風格漂うドイツが誇る『ペトロマックスHK500のシルバー』。とにかく、センスが良い。この切り株の上に鎮座するペトロマックスを見た時に「これが気になる!」と。センスいいじゃん!と。ちなみに、ランタンマニアとして余談ですがケロシンランタンは車内で使うと一酸化炭素中毒を誘発するため、気をつけてください。
でも、最近は外側だけでマントル部分をLEDに改造して使ってるような方もいるので、わざわざシェードまでペトロ用のものを使ってる感じがたまらなかったです。あの切り株も薪割り台としてバリバリ使いたいですね、広葉樹なのがまた良い。キャンピングカーライフをイメージしやすいというのも、展示会では大切な要素のひとつなのでご紹介しました。
ただ、様々な車内セッティングは各ビルダーでできると思いますし、好みはそれぞれかと思います。個人的にはフロントのちょっとレトロな感じとか、車内のウッドベースな温かみのある内装も好きでした。
こちらもウッド調で好きな人は大好きでしょう! 僕の親友がキャンピングカーを購入してよく遊びに出かけている、と書きましたが、彼らもこのタイプのバンコンを購入しています。理由を聞くと、大きすぎずに普段使いも出来るし駐車場選びも困らない、とのことでした。ある意味納得の理由だと思い紹介させていただきました。
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