連載「十束おとはの『テック・ファウンダー』」第7回:「SNSの使い分け」について

SNSや配信プラットフォームを使い分ける際の“重要な視点”とは? 十束おとはと考える

タレント活動とOL、二足の草鞋を履くなかで“選ばなかった”SNSとは?

 2022年11月、約7年にわたるアイドル活動を終え、現在はタレント・MC・ライターとして活動する十束。過去に使ってはみたものの、アイドルとして多忙をきわめるなかで、他のSNSとの兼ね合いもあり、使用頻度が下がったり、使わなくなったプラットフォームもあるという。たとえば、YouTubeはその一つだ。

「もともと、コロナ禍でファンの方に会えない状況が続いたときに、独学でAdobe『Premiere Pro』の使い方を学んで使い始めたんです。ファンの方以外にもリーチできて、広がりを感じられたこともあり、楽しかったんですが……やはりアイドルとして活動するなかで、制作にかかる労力が重く、使わなくなってしまいました」(十束)

 また、現在十束はタレントとして活動しながら、eスポーツやゲーム関連の業界で会社員として働いてもいる。アイドルとして卒業することが決まってから半年ほどのあいだ、TikTokに動画を投稿していたこともあるという。

「卒業が決まってから、アイドルとしての自分の姿を、卒業するまでファンの方に見てほしいなと思って始めたんです。使っていた期間は半年くらいですね。楽しかったのは、JK気分を味わえたことです! TikTokのおもしろさを、身をもって知ることができましたね。『これはたしかに、みんな学校帰りに撮るなぁ』と(笑)。かつて自分がニコニコ動画に捧げていた時間を、いまの若者はここに捧げているんだろうなと。ただ、いまはOLとして働いていることもあって、TikTokをやる動機がなくなってしまったという状態ですね。ただ、一旦お休みという形にしているので、いつかメイク動画を上げてみたいとか、映える配信部屋が完成したのでPCを背景に踊りたいなとは思っています!」(十束)

 十束が語るように、TikTokはとくにZ世代のユーザーが多いSNSだ。実際に使ってみて、流行るだけの理由があると納得した十束ではあったが、本人も始めたきっかけがきっかけだけに、現在は一旦お休みの状態としている。逆に、目的が芽生えれば、ふたたび更新される可能性もあるとのこと。今後の進展を楽しみにしたいところだ。

 それから、十束は現在とある活動に興味津々だという。それが“バーチャルの姿を持つ”ことだ。

「最近、お仕事でVTuberの方々の動画を観ることも増えてきて、ハマり始めてるんです(笑)。自分でもやってみたいなって思っています」

 テキストや音声、動画、写真といったコンテンツを介してコミュニケーションをはかるSNSとはまた異なる、ソーシャルVRの世界。十束はその活動の幅をいまなお広げ続けており、次はバーチャルの世界で活躍する姿を見る機会があるかもしれない。

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