にじさんじ・雪城眞尋は“愛し、愛される” リスナーを魅了する、あふれる“事務所愛”を抱いて活動する姿
ここまで紹介したように、強いオタク気質を放ち、ファンコミュニティとも近しい距離を保つ雪代眞尋。そんな彼女には、その親密さや距離感の近さをより強めてくれるような、とある趣味・得意分野がある。
ズバリ、料理である。
デビュー当初から数年ほどは実家からの配信となり、ホラーゲームの配信途中にはあまりにも叫び過ぎたせいで母親からこのような被害届が手元に置かれるほどだった雪城。
2021年春からひとり暮らしをスタートさせると、多くのVTuberが「Uber Eats」などの宅配サービスで食事を済ませるなか、彼女は母から教わったであろう炊事スキルで料理を作っていくようになった。
一見、配信活動にはあまり関わらない部分のように思われそうだが、Twitterにいくつか料理の写真を投稿すると、それを見たファンから多くの反応が返ってきていたのだ。そして、のちには雪城によるお料理動画の制作・投稿に至っている。
その内容も、いわゆるVlogやYouTuberらしい「実写」がメインとなっており、音声は調理音だけ。料理動画に合わせエピソード・視聴者の質問などを字幕で答えるというものだった。
一時期まではTwitterのモーメント機能を活用して投稿した料理・お菓子写真をまとめており、その更新が途絶えて以降から2023年現在までラインナップを振り返っても、そのレシピの種類はかなり多種多彩。
出前ばかりの食事・運動不足など不摂生な生活がネタにされやすいVTuber〜バーチャルタレントシーンにおいて、ローストビーフ、ミートパイ、マカロン、ポトフなど凝った自炊料理を上手に作って見せる人物はなかなか見当たらないだろう。その一部始終はTwitterのハッシュタグ「#雪城さんちのごはん」で確認できる。
その腕が見込まれてかどうかは分からないが、雪城はにじさんじの女性陣を中心に多くのメンバーと交友関係を築いている。「私が一番仲が良い」と公言する山神カルタを筆頭に、山神の同期である星川サラ、『Apex Legends』の実況配信で多くのコラボをしてきた先輩のえる、2期生の夕陽リリと家長むぎ、この1年でデビューした天ヶ瀬むゆや卒業してしまったがメリッサ・キンレンカなど。
「あの時にあの話しをした」「あの時に雪城の家に行った」「あの時手作り料理を食べた」「あの時に一緒に泊まった」と数々のエピソードが雪城本人・関係する人物らから話されており、先輩・後輩に関わずコミュニケーションをとっていることが伺える。
とくにメリッサとは彼女が活動最終日を迎える手前にもオフコラボを共にし、「最初に話しを聞いたのは随分最初のほうだった。その話を知ってから数か月くらいは、一緒に旅に出よう(卒業しよう)か考えた」と白状している。
もちろん現在でも元気に雪城の活動を続けており、活動に関してもかなり意欲的。人によってはこういった裏話を嫌うかもしれないが、にじさんじの同僚同士がいかに親密で支え合いながら活動しているかが伝わってくる。