『カービィのエアライド』がTwitterトレンド入り 根強い人気を誇るレースゲームの制作秘話とは

テコ入れからわずか3ヶ月半で完成した『カービィのエアライド』

 当時、統括ディレクターとして様々な仕事をこなしていた桜井氏。『カービィのエアライド』の制作の多くの作業は分担し人に任せていたが、当時の開発は思うように進まず、プロジェクトを任せて1年以上経過してもワープスター1つもろくに動いていないという危機的状況があったようだ。

 それから桜井氏も本格的にディレクターとして参入、全面作り直しからわずか3ヶ月半で本作を完成させたという。コースやマシンの素材などある程度の土台があったこと、当時のスタッフが力を尽くしてくれたおかげで完成できたと当時を振り返った。

 アニメ化に合わせた制作期間の短縮をきっかけにして生まれたレースゲームは、ある意味大人の事情とも言えるものだが、しっかりと「カービィ」シリーズの遺伝子を受け継ぎ、まさかの危機的状況を乗り越えて完成した作品であった。

 動画では、ゲームキューブで発売予定だった「カービィ」シリーズの正統アクション作品が残念ながら発売中止になっていたことも明かされており、ゲームの持つ面白さはもちろんだが、様々なタイミングや事情も重なり結果的に『カービィのエアライド』は、シリーズでも唯一のゲーム性と存在感を放つ人気作として語り継がれていくこととなった。

 今なお多くの人の心を掴んで離さない『カービィのエアライド』。桜井氏の動画では、その他にも当時の裏話やゲーム開発の貴重な話を知ることができるので、気になった方や本作のファンの方はぜひチェックしてみてはいかがだろうか。

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