ゼンハイザーの人気有線イヤホン「IEシリーズ」から新作『IE 200』が登場 最初の1本としておすすめの廉価モデル

ゼンハイザー『IE 200』登場

 ゼンハイザーは1月17日、同社の人気有線イヤホンIEシリーズの新モデル『IE 200』を発表した。発売は1月31日で、価格は2万3760円(税込)となる。

 ゼンハイザーは有線・無線をあわせてさまざまなイヤホンをラインアップしているが、その中でもカナル型有線イヤホンとして不動の人気を誇るのがIEシリーズだ。リスニング向けのIEシリーズと、プロ用インイヤーモニターのIE PROシリーズがあり、無印のIEシリーズでは、エントリーモデルとなるIE 300、リファレンスモデルのIE 600、フラッグシップのIE 900がラインアップされている。IE 200はその中でももっとも廉価な製品となる。ただし、価格を超えたパフォーマンスを発揮しているとのことだ。

 同社は、オーディオに興味はあるが、最初の1本として何を買えばいいか悩んでいる、そうした人におすすめの製品だとしている。

 ゼンハイザー製品と言えば、「歪みを圧倒的に排除し、ローからハイまで全ての周波数帯域をシルクのようにスムーズなつながりで奏でる」という「TrueResponseトランスデューサー」が有名だが、IE 200にもこのTrueResponsトランスデューサーを採用した7mmのダイナミック型ドライバーが搭載されている。なお、トランスデューサーは製品毎に異なっているのだが、IE 200には上位モデルのIE 600によく似たものが搭載されているとのことだ。

 このほか、高域を滑らかにするアコースティックフリースとレゾネーターチャンバー(溝)を搭載。レゾネーターチャンバーは、IE 300と同じく1つのみとなるが、その搭載位置が異なっている。IE 300では本体のノズルに搭載しているのに対してIE 200ではイヤーピース側に取り付けられている。アコースティックフリースとあわせることで、高域全体はIE 300よりも滑らかに仕上がっているとしている。

 また、無駄な音を排除し、不要な共振を削減する効果のあるバックボリュームは、IE 600と同じものを採用している。ボーカルを際立たせ、繊細な音を細部まで感じられるようになるという。

 IE 200にはもう一つ、初採用となる仕組みが導入されている。それが、特許出願中のデュアルチューニングシステムだ。イヤホンのノズル部分に小さなホールとスリットが設けられており、イヤーピースの位置をずらすことで空気量をコントールできる。イヤーピースを深く取り付けるスタンダードポジションでは低域重視、浅く取り付けると通気性があがり、音圧と低域を減らすことで空間の広がりを創出できるとのことだ。

 実際に両方のポジションを比較したグラフを見ると、スタンダードポジションの低域が強くなっているのがわかる。イヤーピース位置をずらして調整となると、低域以外にも影響が出そうだが、中高域には大きな変化は見られない。1つのイヤホンで、自分の好みや楽曲に合わせて音質を手軽に切り替えられるのは大きな魅力となりそうだ。

 ただ、この仕組みは純正のイヤーピースでのみ利用できるので、サードパーティのイヤーピースは推奨しないとのことだ。なお、製品にはシリコン製とフォーム性のイヤーピースがそれぞれ3サイズずつ(計6個)付属している。

 このほか、IE 200ではブレードケーブルが初採用された。軽量で耐久性も高く、またタッチノイズも発生しにくいというのが採用理由だ。もちろん、MMCXコネクター採用でリケーブルにも対応する。

 IE 200は手軽に楽しめるエントリーモデルでありながら、IE 300やIE 600などの上位モデルの特徴も受け継ぐコストパフォーマンスに優れたイヤホンと言えるだろう。最初に書いた通り、オーディオに興味を持った人が最初に選ぶ1本として、今後の定番になっていきそうな製品だ。

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