“ビキニ写真集”で制作費を稼ぐ? マユリカに聞く、激戦の芸人Podcast界で『うなげろりん』が人気を博すワケ

マユリカのPodcastが人気を博すワケ

「賞レースの話はあまり話さない」。ふたりの自然なトークはどのように生まれるのか

ーー『うなげろりん』では「こういうことを伝えていきたい」など、テーマは決めているんでしょうか?

中谷:マユリカのことを気になってくれた人に対して、僕らの人間性がわかる説明書のようなものになってくれればいいかなと。それで『うなげろりん』を聴いてより好きになってもらえたらうれしいですね。

阪本:僕はまったく考えてないですね。そもそも月に2回収録があって1回の収録につき2本録りなんで、仕事しかしてない時期なんかはトークテーマが狭まっちゃいますし、自分らのことを全部話していくしかないんですよね。

ーー当初は「マユリカのファンの方しか聴かないだろうと思っていた」と先ほどおっしゃっていましたが、ここまで聴かれるようになって話す内容に変化はおきましたか? たとえば気になるトピックの1つである「賞レースの話を積極的にしていこう」のような。

阪本:賞レースの話はお互いに苦手なんであまり話さないですね。真剣な話が苦手なんで僕らは。多分めっちゃつまらなくなると思うし。

中谷:たしかに。聴く人が増えてくれたことで意識しなきゃいけないとは思っているんですけど、あんまり自分らができないことをするのも面白くなくなる気がしますし、あんまり変化はないですね。

ビキニ写真集『Perfect!!』より

ーーちなみに、トークテーマはどのように決められているんでしょうか?

阪本:「この前こんなことあった」とか「なんか悩みないの?」と聞いたりして、ふたりで出し合って基本はフリーで話してます。

ーーおふたりは幼なじみでお互いのことを良く知っていると思いますが、『うなげろりん』で初めて知ることもあるんでしょうか?

阪本:ありますね。中谷の過去のブログのハンドルネーム「体操小僧」っていうんですけど、それが中谷のお父さんによってつけられたものだったっていう話とか。

中谷:わざわざ言わんやろ。でも本番中に「あ、そういえば言ってなかったな」と改めて気づくことはありますね。

阪本:あとはやっぱり中谷は下品だなって。

中谷:え?

阪本:エピソードトークがないなかでも、やっぱり下品な方に話が行き着くというか。

中谷:お互いですけどね。阪本に対して改めて知ったことでいうと、30分のトークのなかでも「まだこんな言い回しできんねや」みたいな発見はありましたね。

阪本:あとは改めて本番中にいろいろ起こしてくれるやつだなとは思います。意図せずおならしたりとか、めちゃくちゃ卑猥に言い間違えるとか。

中谷:プラスなこと言うてくれよ。

ーー中谷さんの人間性がエンタメになっていてPodcastの面白さに繋がっているということですかね。

阪本:良く言えばそうです。

中谷:だいぶ良いように言うてくれたけども。

ーーこれまでの『うなげろりん』のなかで特に印象に残っているエピソードはありますか?

中谷:僕はやっぱり過去のブログを漁られた回はめっちゃ嫌だったんで印象に残ってますね。自分でも忘れていることが掘り起こされてめちゃくちゃ恥ずかしかった。

阪本:たくさんあって難しいんですけど、中谷がコロナで体調不良になって休んだ時にロング(ロングコートダディ)さんとか滝音が来てくれて、自分1人でホストになって30分フリーで喋るっていうのはなかなかない体験だったので記憶に残ってます。

ーー『うなげろりん』で今後やってみたいことを教えてください。

中谷:番組でも言ってたんですけど「前乗りツアー」と題したイベントはやりたいですね。遠方にいってその土地のリスナーさんに会いにいくみたいな。

阪本:『うなげろりん』では、ビキニ写真集もですけど、ノリで言ったことが実現することが多くて。ほかにも中谷に漫画描けやって言ったら、本当に出版社の方が「うちから出しませんか?」と言ってくれたりとか。そういうことがたまにあって、自分でなんかしたいというよりかは、深く考えずに冗談で言ったことが実現していくのが面白いんで、今後もそんな感じで偶然が重なって楽しいことができたらなと思いますね。

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