世界で100台、日本で6台限定販売 メルセデス「マイバッハ」の特別仕様車のお値段は4200万円 こだわりを考えたら意外にお得?

 マイバッハは1921年から美しいスタイルと贅を尽くした室内空間による圧倒的な高級感で人々を魅了してきた伝説の名車でもあり、そのネーミングは一人のエンジニアに由来する。その名はヴィルヘルム・マイバッハ。彼はベンチュリー式キャブレターなどを発明するなど自動車の黎明期を支えた人物でもある。

 その後ダイムラー社を退職した彼はフェルディナント・グラフ・ツェッペリンとともに飛行船用のエンジンを作る会社を興し、第一次世界大戦では軍需を満たしている。敗戦によって飛行船と飛行機の生産ができなくなったドイツで彼は自動車生産をはじめる。これが自動車におけるマイバッハブランドの誕生といわれる。その名を持つ最初のクルマはW3である。1929年にはフラッグシップモデルのW8マイバッハツェッペリン(以下、W8)をデビューさせ、高級車メーカーとしての地位を確実にした。そのW8には7リッターのV12エンジンが搭載されるなど航空エンジンの技術が投入された。当時V12エンジンを搭載していたのは「マイバッハ」だけである。

 

すべての装備は極上の快適性のために

 「究極の洗練されたラグジュアリー」を追求する威厳と風格を備えたブランドとしてのポジションをメルセデスから与えられたのが現代の「マイバッハ」である。メルセデス・ベンツによる最新鋭のテクノロジーを備え、ゆったりとくつろげる室内空間にプレステージ感あふれるデザインとクラフトマンシップにより仕上げられた高級素材を随所に採用している。

 限定車は、メルセデス・ベンツブランドのフラッグシップモデルでもある。同車はメルセデスの持てる最新技術の全てを搭載したSクラスのロングホイールベースモデルからさらにホイールベースを180mm延長することで後席の居住性を格段に向上させている。ちなみにホイールベースは3396mm。これは人気のトヨタ・ライズ/ダイハツ・ロッキーの全長とほぼ同じ長さ。限定車の全長は5469mm。

 後席足元スペースの広さに加えて、ショーファーユースとしても多くの装備を誇る。リアドアの電動開閉機能やアクティブロードノイズキャンセレーション機能などは快適性、静粛性を追求した最新技術の数々を採用する。この最新技術を積極的に取り入れている点などはマイバッハの思想が受け継がれている証でもある。さらに、見た目の豪華さにもこだわり、レザーに施された専用のステッチや使用面積が大幅に増加したインテリアのウッドトリムなどにより、ラグジュアリーを極めたアピアランスが特長。

フラッグシップにはフラッグシップのエンジン

 搭載されるパワートレインはフラッグシップにふさわしいメルセデスの最高峰とも言える「M279」型と呼ばれる5980ccのV型12気筒ツインターボエンジン(画像はマイバッハS680)。そのユニットは最高出力612PS(450kW)、最大トルク900Nmのスペックを誇る。組み合わされるミッションは9AT。駆動方式は4輪駆動システムの4MATIC。これらにより、必要以上にエンジン回転数を上げることなく快適な走行性能を実現しつつ、前後の駆動力配分を常に最適化している。

◯商品情報

メルセデス・ベンツ
https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars.html
問メルセデスコール 0120-190-610

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