『スーパーマリオワールド』の英語版プロトタイプが発見される 海外ローカライズ前の“日本版と英語版のあいだ”

『スーパーマリオワールド』英語版プロトタイプを発見

 1990年にスーパーファミコンのローンチタイトルとして発売された『スーパーマリオワールド(スーパーマリオブラザーズ4)』。全世界で2000万本以上の売上が報告されているこの名作において、なんと英語圏向けにローカライズされた際のプロトタイプが発見された。

 『スーパーマリオワールド』は、Super Nintendo Entertainment System(SNES)のソフトとして1991年に北米で発売され、その翌年にヨーロッパとオーストラリアで発売された。任天堂の歴史を保管するサイトForest of Illusionは、『スーパーマリオワールド』が英語圏にローカライズされた際のプロトタイプを入手したようだ。こちらの「日本版と英語版の間」とも言えるプロトタイプは1990年10月25日に作られたものであり、北米で発売される10ヶ月前に制作されたものらしい。

 言語は英語に設定されているものの、実際に販売されたものとは違う部分も多く、Forest of Illusionは日本版、英語版、そしてプロトタイプ版におけるロゴ、フォント、グラフィックの違いを指摘している。ダイアログに使用されているフォントが変更されており、データ内には『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』で使用されたフォントも保存されているようだ。

(画像=Forest of IllusionのYouTube)
(画像=Forest of IllusionのYouTube)

 ピーチ姫がマリオにキスをするグラフィックも日本版から変更されているようで、そのほかにも細かいグラフィックの変更を見ることができる。こちらのデータにはデバッグ機能もついており、ステージをクリアをせずとも自由にステージ間の行き来をすることができたり、タイマーが0秒になってもマリオが死ななかったり、ステージがクリア扱いになるコマンドも設定されているとForest of Illusionは明かしている。また、『スーパーマリオ64』と同じく、マリオを自由に空中浮遊させる機能もあるようだ。

(画像=Forest of IllusionのYouTube)

 Forest of IllusionがYouTubeに投稿した動画では、ステージの違いや、日本版と英語版どちらからもカットされたシーンなども見ることができる。

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