「自分が好きになる人を増やしたい」  宅トレYouTuber・竹脇まりなが気づいた“素の自分”を出すことの重要性

竹脇まりなが気づいた“素の自分”を出すことの重要性

取り繕うのではなく、素の自分を出したことで共感が広がった

ーー奇しくもコロナの前触れだった時期ということもあって、自宅で気軽にできるフィットネスやトレーニング系の動画は需要が高まっていました。このころはどのような心境で活動していましたか?

竹脇:とにかく明るく、ポジティブなものを届けたいという一心でしたね。2020年2月には10万人、そして2020年5月には100万人とチャンネル登録者数が増えていきました。でも、このような急激に知名度を上げる経験って、そう起きることでもないじゃないですか。なので葛藤ではないんですけど、“見られる立場としての責任”みたいなのはどこかで感じていましたね。

 それこそ、バズる前までは動画を撮る上で「完璧に取り繕うこと」が必要だと思っていたんです。フィットネスの先生って、息も乱さずに綺麗な体の動かし方を披露し、一切疲れている姿を見せないで生徒たちを鼓舞させるというイメージを持っていました。

 私も最初はそれに習おうとしていたんですが、バズった後でいろいろと自己分析してみると、全力で体を動かして疲れている姿を見せた方が、視聴者から受け入れられることがわかったんです。変に取り繕うとはせずに、素を出すこと、ポジティブなギャップを見せることが最善だと気づき、その後は「自分の持ち味として活かしていこう」という気持ちに変わりましたね。

ーーありのままの自分をさらけだすというか、堂々とフィットネスに取り組む姿勢を見せたことで、視聴者の共感を得ることができたわけですね。

竹脇:画面に向かって1人で動画撮影をしていますが、いまだと1日に500〜1000個ほどコメントが来ていて、画面越しの向こうに「こんなにも運動を頑張っている人がいるんだ」と感じています。

 たくさんの仲間がいて、繋がれる、一緒に頑張れる。YouTubeはまさに安心できる居場所になっていると思います。

 私がYouTubeを始めてからは、視聴者と向き合うのではなく、同じ方向を向くことを大切にしています。先生と生徒の関係ではなく、フィットネスを楽しむ仲間同士が、横並びで頑張り合える関係性を育めるように心がけていますね。

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