『ポケモン ルビー・サファイア』は現代ポケモンの“基準”だった? 20周年を機に振り返る

 本作は、前作までと比較して”寄り道要素”が非常に充実していた。たとえば、「ポケモンコンテスト」。これはポケモンをかっこよさ、うつくしさ、かわいさ、かしこさ、たくましさの5つの観点から評価する大会だ。コンテストで勝つためにはポロックと呼ばれるアイテムを使い、ポケモンの魅力を高めていく必要があるなど、寄り道要素でありながら、やりごたえのある内容だった。戦闘で活躍しづらいポケモンにスポットライトを当てやすくなったのも、ポケモンコンテストの功績といえる。

 また寄り道要素の中でも印象に残っているのが、「ひみつきち」だ。これはいわゆるハウジング要素で、フィールドに点在する木や横穴などに家具を設置し、自分だけのひみつきちを作ることができる。少年・少女の大冒険を描く「ポケモン」の世界観とマッチしたシステムであり、子どもながらにワクワクしながらひみつきちを作っていた。通信ケーブルを使って友だちと通信すると、友だちのひみつきちが自分のセーブデータに登場し、お互いのひみつきちへ遊びに行けるのも面白い体験だった。

 そんな『ポケットモンスター ルビー・サファイア』だが、現在ではオリジナル版を快適にプレイするのは難しい。というのも、本作のカセットには時計機能のための電池が備わっており、市場に出回っているカセットは電池切れを起こしている可能性が高いからだ。もし電池が切れていれば、一部の機能が制限された状態でプレイすることになってしまう。これから本作を中古で購入して時計機能を有効化する場合は自力で電池交換を行う必要があるため、注意してほしい。

 ちなみに、本作は3DSからリメイク版の『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』もリリースされている。新要素も含まれているため、こちらを遊んでみるのもひとつの手だろう。

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