プロボクシング元世界チャンピオンの竹原慎二が、自身のYouTubeチャンネル「竹原テレビ」を更新。K-1黄金期に活躍したレジェンド、アーネスト・ホーストとスパーリングを行った。

　11月6日に公開された動画は、プロデビュー戦を間近に控えた「竹原テレビ」のインタビュアーでアマチュアボクサーのしゅんさんのために、スパーリングパートナーを紹介するというもの。竹原が「満足するかどうかわからないけど」と言って招聘したのは、K-1無差別級トーナメント覇者で“イランの暴君”の異名を取るマハムード・サッタリだった。

　もちろん、現役のK-1ヘビー級王者とまともに打ち合うのはさすがに分が悪い。ということで竹原は、サッタリをしゅんさんのスパーリングパートナーとすることは「冗談」とし、「もう一人刺客を用意した」という。その刺客こそが、K-1 WORLD GPを4度制覇した“フォータイムスチャンピオン”アーネスト・ホーストだった。さらなる大物の登場に、しゅんさんは苦笑いするほかなかった。ちなみに、普段は母国のオランダで暮らしているというホーストだが、ちょうど、自身がエグゼクティブプロデューサーを務めるキックボクシング大会「ホーストカップ」のために来日していたことで、今回の動画出演に至ったようだ。

　ホーストによるサンドバッグを用いたキックの指導などが実演された後、スパーリングが行われることに。サッタリ vs ホースト、しゅんさん vs ホーストの手合わせを経て、いよいよ、竹原とホーストによる、ボクシングルールでのスパーが2分1ラウンド制で実施された。ホーストは現在57歳。しかし開始早々、年齢を感じさせない素早いジャブで竹原のボディを襲う。対する50歳の竹原も負けじと、ジャブからの右ストレート、左ボディなどを的確にヒットさせていく。ラスト15秒になると激しいボディの打ち合いになり、そのまま終了のゴングが鳴った。

　スパー終了後、竹原は「ホーストさん圧すごいし、ハンドスピードもあるしうまいね。57歳ですよ！？」とその実力に舌を巻いた。竹原によると、ボクシング引退後に、石井和義氏と谷川貞治氏から「K-1ヘビー級で出ろ」とオファーを受けていたものの、「ずっと断っていた」という。そんな思い出話をした上で竹原は、「今日わかったことは、やらなくてよかった。あんなの蹴られたら死んじゃうよ！（笑）」と笑っていた。

　コメント欄には「竹原さんとホーストのスパーとか、こんなものが見られる日が来るとは・・・。」「夢の競演ですね」「ホースともすごいんだけど、竹原さんほんと動けてやばすぎる」「もう、微塵も想像もしなかった異次元コラボ」など、夢のスパーリングに対して称賛の声が並ぶ。

　喧嘩自慢から現役格闘家、そして、今回のホーストのようなレジェンドファイターまで、様々な相手とYouTube上でスパーを繰り広げ続ける竹原。老境に達してもなお衰えることのないファイターとしてのスキルと心意気をもって今度はどんな相手と拳を交えるのか。引き続き注目していきたい。