スポーツ界で存在感を発揮するAdobe マーケター・クリエイター・サポーターの「三方良し」を実現する取り組み

スポーツ界で存在感を発揮するAdobe

 音楽や映画、イラストレーションなど、様々な世界においてクリエイターやアーティストはその稀有な才能を発揮し、そうした才能とここからもたらされる価値が、エンターテインメント業界を発展させてきた。彼らの眼差しは常にユニークであり、あらゆるところに向けられている。メディアアートの世界における技術の活用を見れば、技術の発展と芸術の進化は両輪で行われるということがよく分かる。

 このテクノロジーとアートの交差路に立ちながらクリエイターをサポートするのがAdobeだ。多様なクリエイティブツールを手掛けるテック企業でありながら、社会におけるクリエイティブの活用を推し進めることにも熱心だ。そしてクリエイティブを社会で活用する施策に対しても、Adobeは最適なソリューションを提案する。企業向けの包括ソリューション「Adobe Experience Cloud」がそうだ。

 優れたクリエイティブが直ちに優れた広告・宣伝材料になるとは限らない。とくにデジタルマーケティングの世界においては、市場を見定めて誰にどう届けるのかを考えなければ最適な広告を打つことは難しい。AdobeのAI技術「Adobe Sensei」とシームレスに統合された「Adobe Experience Cloud」は顧客体験を速やかにパーソナライズし、オウンドメディアやSNSといったあらゆるチャネルに最適なコンテンツを提供する。また、顧客の行動やイベントに基づいたリアルタイムなパーソナライゼーションもサポートする。

 こうしたAdobeの取り組みに対して近年強力に結び付きを強めているのがスポーツの世界だ。今年8月、AdobeはドイツのサッカークラブFCバイエルン・ミュンヘン(以下、バイエルン)とパートナーシップを締結。そして10月にはスペインのサッカークラブであるレアル・マドリード(以下、レアル)とのパートナーシップ締結も発表された。

画像:Adobeプレスリリースより

 長い歴史を持つスポーツクラブには熱狂的なファンたちがおり、こうしたファンたちに向けて最適なコンテンツを提供することはクラブのブランド力を維持・発展させるためには欠かせない。Adobeのソリューションを導入することで、顧客はファンエンゲージメントに対して最適なアプローチを行うことが可能になり、機会損失を防ぎつつも最適なコンテンツを配信できる。

 これらは「ブランドの信頼(エンゲージメント)を維持しながら、クリエイティブコンテンツを市場に届けるための仕組み」と言い換えてもよいだろう。クリエイターの作ったコンテンツが最適なタイミングでファンのもとに届くのだから、これもまた、間接的にクリエイターをサポートする施策だ。

 スポーツとの関わりの中でユニークな取り組みも始まっている。Adobeはレアルが所有するサッカースクール、「レアル マドリード ファンデーション フットボールスクール ジャパン(以下、レアルスクール)」の協力のもと、「Soccer Video Editing Challenge -サッカー動画編集コンテスト-」を開始した。

AdobeCreativeStation「【Soccer Video Editing Challenge -サッカー動画編集コンテスト】オリジナルのサッカー映像作品をつくって、お子さんを驚かせよう - アドビ公式」

 多くの保護者が子供のサッカーの練習風景や試合での活躍の様子などを自分の持つデバイスで撮影している反面、こうした動画は編集されることなくデバイスの中に眠っていることが多い。コンテストではこうした動画をソースとして、「Adobe Premiere Rush」を始めとするAdobeの動画編集ソフトウェアを活用して作った動画を募集する。

AdobeCreativeStation「【Soccer Video Editing Challenge -サッカー動画編集コンテスト】オリジナルのサッカー映像作品をつくって、お子さんを驚かせよう - アドビ公式」

 断片的な動画を編集によってまとめて一本の作品にすることは、家族のコミュニケーションのきっかけにもなり、よいプレーを集めた映像は子どものモチベーションアップにもつながるだろう。グランプリ作品に選ばれた場合、レアルスクール協力のもとレアルマドリード財団主催のスペインでの大会にレアルスクールチームメンバーとして招待にされる豪華賞品のチャンスや、アドビのブログでも動画が紹介されるということだ。Adobeはこのコンテストを「サッカーコミュニティに向けた、親子で動画編集をとおしてサッカーをより楽しむ活動」だとしている。

AdobeCreativeStation「【Soccer Video Editing Challenge -サッカー動画編集コンテスト】Adobe Premiere Proサッカー動画編集チュートリアル - アドビ公式」

 前述のパートナーシップを含め、スポーツの世界におけるAdobeの一連の取り組みは、彼らが「世界を動かすデジタル体験の実現」というビジョンを、BtoB、BtoCを問わずに推進していることの好例だろう。こうした活動が活発になることでクリエイター、マーケター、サポーターの「三方良し」が実現するのだから、さらなる拡大を期待したい。

■関連リンク
Adobe Blog「Soccer Video Editing Challenge」

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