Jリーグ・ヴィッセル神戸に所属する元スペイン代表アンドレス・イニエスタが自身のYouTubeチャンネルで、息子と人気サッカーゲーム『eFootball™ 2023』で対決する動画を公開し、話題を呼んでいる。

　スペインの名門・バルセロナの元中心選手で、2018年からヴィッセル神戸にてプレーするイニエスタが自身のYouTubeチャンネルを始動させたのは、2022年9月16日のこと。初回動画の概要欄には「日本のみんなに恩返しがしたくて、YouTubeを始めることにしました」と綴られている。その言葉通り、11月1日現在までに投稿された11本の動画はタイトルからサムネイルの文字、動画内の字幕に至るまですべて日本語で統一。正真正銘、日本人向けのコンテンツとして展開されている。

　その中で特に反響が大きかった動画の一つが、10月13日に公開された「【ウイイレ　eFootball™ 2023　親子対決！】イニエスタまさかの大苦戦！？｜FCバルセロナ×ACミラン」と題した動画だ。本動画は、イニエスタと彼の息子が「ウイニングイレブン」シリーズの流れを汲むKONAMIのサッカーゲーム『eFootball 2023』で対決するというもの。イニエスタと次男ロメオくんの連合チームがACミラン、長男パオロくんが父の古巣バルセロナをセレクトして戦うことになった。

　イニエスタは、キャリアの中でレッドカードを一度も貰ったことのない極めてクリーンなプレイヤーとして知られている。しかし、ヤンチャざかりのパオロくんは、キックオフ直後から強烈なスライディングを連発。ついには開始20分あまりで一発レッドを食らい「触ってないじゃん！」と抗議していた。さらに、イニエスタがシュートを大きく外した際には、「パパ下手過ぎる！」と煽ったりもする。サッカー史に残る名手にここまで言えるのは、世界広しと言えどパオロくんだけだろう。また、次男ロメオくんは途中でゲームに飽き、コントローラーを置いてどこかへ行ってしまう。そんな自由な息子たちをニコニコと見守りながら、サッカーゲームをエンジョイするイニエスタの姿がなんとも微笑ましい。

　コメント欄には「家族揃ってゲームしてんの幸せすぎる笑」「もう少しスペイン人向けの動画出してもいいんやで、、、最高かよ」「イニエスタが家でゲームしてる動画を自ら全世界へ発信するとか物凄い時代になったなw」などの声が寄せられている。

　イニエスタのTwitterフォロワー数は2549万人。海外向けの動画を作ればより一層バズるであろうところ、あえて日本のファンに向けて発信しているあたり、彼の実直な人柄と日本への愛情が垣間見える。

　まだ始まったばかりで、今後が楽しみなイニエスタのYouTubeチャンネル。特に、11月20日からはカタールW杯が始まり、12月1日には日本vsスペイン戦を迎えるということもあって、そのあたりで興味深い動画を投稿してくれるに違いない。