コムドットやまと、竹脇まりなが出演した「YouTube Brandcast 2022」。YouTubeのコンテンツ制作者数も過去最高に

「YouTube Brandcast 2022」レポート

コムドットが人気を得るために行ったマーケティング戦略

 後半は「クリエイターストーリー」と題して、今をときめく話題のYouTuberがゲストで出演した。1人目はZ世代から絶大な人気を誇るコムドットのやまと。“地元ノリを全国へ”をスローガンに掲げ、幼馴染5人組で結成された日本を獲るYouTuber「コムドット」。初めての動画投稿から3年でチャンネル登録300万人を突破し、今年3月に発売した写真集では男性写真集歴代1位を記録。そのほか、地上波冠番組やCM出演など、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで頭角を現しているYouTuberだ。

「中学校の同級生5人組で結成したのがコムドットで、YouTubeを中心にモデル業界やメディア業界など、いろんな挑戦をしているグループになっている」(コムドットやまと)

 そんなコムドットにとって大きな転機になっているのが、原宿の街頭で女子高生に声を掛け、チャンネル登録してもらう企画。こちらの意図についてコムドットやまとは「実は明確なマーケティング戦略があって『女子高生のトレンドを創る力』に着目していた。そのため、まずは女子高生から人気を得ようと試みたのがこの企画につながった」と語る。

 また、発信者として大切にしていることについては「僕たちは毎日動画を出しているので、視聴者からの意見を取り入れることを意識している。いただいた意見を日々取り入れながら、PDCAサイクルを回している」と答えた。

 「若い世代にとってYouTubeはどんな存在か」というMCからの問いに対し、コムドットやまとは「他のトラディショナルメディアと違い、スマホで視聴できるのがYouTubeの大きな特徴。ほんのちょっとのすきま時間や合間で見ることができ、それぞれの生活に合った形でYouTubeを楽しめるので、自分含め視聴者にとっても身近な存在」だと話す。

 広告関係者向けに、Z世代へウケる動画づくりのヒントについて聞かれると「Z世代と他の世代における一番の違いは『SNSを使いこなせるかどうか』。つまり、Z世代が発信したくなるような内容のコンテンツを作った方がいい。そうすれば、Z世代がマーケターとして発信してくれるようになる」と回答。

 今後の目標については「実は写真集の第2弾が12月に発売が決定していて、現在出している第1弾の累積売上部数歴代1位の記録を自分たちで塗り替えたい。また『コムドットチップス』の発売も予定していて、100万袋ほど生産してしまった。もしこの中で反抗期を迎えるお子さんをお持ちの方がいらっしゃれば、ぜひたくさん買っていただけるとありがたい(笑)」とコメントした。

 そして「これからもコムドットは、いただいた仕事に対して誠心誠意取り組んでいく。たくさんいいお話をいただけたら嬉しいし、年内にはチャンネル登録400万人を目指して走り抜けていきたい」とメッセージを寄せた。

宅トレYouTuber竹脇まりな「もっと自分を好きになる人を増やしたい」

 2人目は宅トレクリエイターで、チャンネル登録者数300万人を誇る竹脇まりなが登場。

 フィットネスインストラクターの母親の影響を受けてフィットネスの道を志し、夫(ダーウィン)の転勤をきっかけにニューヨークへ。 2018年12月からYouTubeで現地での生活を伝えるVlogやフィットネス動画を投稿し、2019年9月にアップした「ハンドクラップ動画」が話題となり、現在は“宅トレを当たり前の世界に”をミッションに、自宅で楽しくできるフィットネスやダイエット料理動画を配信している。

「もともとフィットネスインストラクターを目指していた当時、夫に『日本には女性の大きなフィットネスYouTuberがいないから、そのままの“まりな”で発信してみれば』とアドバイスされたのが、宅トレ動画を始めたきっかけになっている」(竹脇まりな)

 先述のミッションを掲げる背景には「もっと自分を好きになる人を増やしたい」という思いがあるという。

「宅トレで自分にフォーカスして頑張っていると、どんどん自己肯定感が上がっていく。視聴者は8割くらいが女性で年齢層も幅広く、テレビ画面にYouTube動画を映して、ご家族で宅トレを楽しんでくれている方も多い。宅トレを通して、自分を好きになる人をもっと増やしていきたい」

 竹脇まりなは夫とともに、プロテインやフィットネスウェアなどの宅トレブランド「MARINESS」も立ち上げている。

 ブランドのこだわりについては「機能性とおしゃれなデザインを融合させ、インテリアに馴染むフィットネスグッズを目指した。YouTubeを通じて視聴者からの意見をダイレクトに反映できるブランドとして大変ご好評いただいており、非常に感謝している」とコメント。

 最後に「YouTubeは自分にとってどんな存在か」という質問に対し、竹脇まりなは「仲間と繋がれる場所だと思っている。YouTubeは画面越しの動画にはなるが、そこには人と人との繋がりがあって、コミュニティが存在していて、体温のあるプラットフォームだと感じている。宅トレは身体も心も温まるものなので、自分自身も楽しみながら仲間の輪を広げて、自己肯定感の高い人を増やしていきたい」と話した。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる