ソニー×ホンダのEV(電気自動車)は限定生産か 2026年に米国で販売予定

 ソニーと本田技研工業の合弁会社ソニー・ホンダモビリティ(Sony Honda Mobility)は10月13日、共同開発を進める電気自動車(EV)の計画について発表した。

 まずは2026年初頭に米国で販売し、同年後半に日本、その後にヨーロッパなどに展開する予定だ。

 詳しい仕様や性能についてはまだ公表されていないが、SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)になるとされる。なお、5段階ある自動運転のうち、レベル2(部分自動運転)とレベル3(条件付自動運転)を目指しているという。

 車内のダッシュボードは横長のスクリーンになっており、運転席と助手席のヘッドレスト後部にも、タブレットのようなスクリーンが設置されるようだ。

 生産は、アメリカに12箇所あるホンダの製造拠点の1つで行われる。生産台数は発表されていないが、初代モデルは量産しない意向だという。希少価値が高まりそうだ。

 東京で行われた発表会には、水野泰秀CEOなども登壇。自動車製造の専門知識を有するホンダとセンサー、ソフトウェア、エンターテインメントの分野を得意とするソニーが力を合わせる趣旨が説明された。

 アメリカの競合メーカーとなるテスラはブランド力やエンターテインメント性が光るが、ソニーは『プレイステーション(PlayStation)』などのヒット商品を誇り、北米はもちろん世界的な知名度は随一だ。

 EV化へのシフトや、IoT(モノのインターネット)によってあらゆるものが繋がるコネクテッドカー、AI(人工知能)による自動運転など、100年に一度の大変革期を迎えているモビリティ業界。

この変化の荒波を乗り越えるべく、日本のエンタメと自動車業界を代表するソニーとホンダがタッグを組み英知を結集させて、強豪ひしめく巨大な自動車市場アメリカに一直線に切り込んでいくだろう。

(source)
https://www.theverge.com/2022/10/13/23402157/sony-honda-electric-vehicles-evs-timeline-sales-2026
https://www.cnbc.com/2022/10/14/sony-and-honda-plan-to-start-us-deliveries-of-their-ev-in-2026.html
https://www.youtube.com/watch?v=0gO8ymv8Jnw

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