『アーマード・コア4』最強のネクスト「シュープリス」が、コトブキヤ新ブランド第1弾に “勝つために作られた”機体のデザインを振り返る

『AC4』の「シュープリス」がコトブキヤ新ブランド第1弾に

 2022年10月1日に開催された第60回全日本模型ホビーショーでは、コトブキヤが手がける新たなブランド“ディコクションモデル”シリーズが発表された。

 その第1弾は、2006年に発売されたアクションゲーム『アーマード・コア4』(以下、AC4)に登場する機体“シュープリス”だ。『AC4』は、過去作までの世界観を始め、メカの挙動やエネルギー周りといったあらゆる要素を一新。広大なステージを超高速で動き回りながら戦う“ハイスピードメカアクション”として当時人気を博した。

 新しいシリーズであるディコクションモデルとはなんなのか、『AC4』に登場したシュープリスとはどのような機体なのか、発表された情報や原作の内容も交えつつ、双方について解説していこう。

キャラクターの魅力を極限まで突き詰めたハイエンドブランド

 今回発表されたディコクションモデルの“ディコクション”とは、英語の動詞“DECOCT”の名詞形を指す。日本語にすると、“煎じる”、“成分が出尽くすまで煎じ出す”という意味があるようだ。YouTube上にあるコトブキヤ公式チャンネルにある紹介動画によると、この

 DECOCTを構成するアルファベットひとつひとつに、コトブキヤは独自の意味を込めているとのこと。

コトブキヤ公式チャンネルより

 第1弾となる『レイレナード 03-AALIYAH シュープリス』の全高は約30cm。武器やパーツの組み替えを導入した“V.I.(ヴァリアブル.インフィニティ.)シリーズ”として発売されていた『アーマード・コア』系の機体と比べると、サイズは1.5倍ほど大きい。なお、V.Iシリーズの『レイレナード 03-AALIYAH シュープリス OP Ver.』は全高約18cmだ。

左がV.I.シリーズのシュープリス。右が今回発表されたディコクションモデル版。(コトブキヤ公式チャンネルより)

 サイズが大きくなったことで、従来では難しかった機構やギミックを表現できるようになっている。公開中の動画によれば、LEDユニットを搭載することで、頭部パーツにあるセンサーの発光を再現。ほかにも、胸部にある整波装置、“オーバードブースト”機構の展開、武器ごとのマガジンや弾薬など、ベースとなる機体の隅々までこだわり抜かれている。

(コトブキヤ公式チャンネルより)

 一方、版元であるフロム・ソフトウェアの公認で、コトブキヤが公式資料から着想を得て提案したオリジナルギミックも搭載されているとのこと。例として、シュープリスの胴体部分であるコアパーツには、放熱やメンテナンスを想定した可動部分が追加される。

コトブキヤのオリジナルとなるギミック。(コトブキヤ公式チャンネルより)
機体の可動域はかなり広く、『AC4』のオープニングで登場したときの動きも再現できそうだ。(コトブキヤ公式チャンネルより)

 今回発表されたディコクションモデル『レイレナード 03-AALIYAH シュープリス』は、近日より予約受付が始まる。現在価格は未定だ。特設ページも公開されているので、ぜひチェックしてみてほしい。なお、今回の発表に関する情報が見られる動画を以下に掲載する。

徹底解説「ディコクションモデル レイレナード 03-AALIYAH シュープリス」

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