『VALORANT』女性プレイヤー最強を目指す「FENNEL HOTELAVA」 メンバーが語る“女性の競技シーンが存在する意義”
タクティカルFPS『VALORANT』の女性チーム世界王者を決める国際大会『Game Changers World Championship』への1つの出場枠を争う東アジア大会『2022 VALORANT Game Changers East Asia Qualifier』が10月12日よりオンライン開催される。
8月に行われた日本大会で激戦を制した「FENNEL HOTELAVA」。東アジア大会に向け、9月からブートキャンプを行っていたCurumi選手、festival選手、KOHAL選手、Len選手に話を聞いた（festival選手はオンラインで参加）。
女性限定の競技シーンがあるということ自体、すごくいいこと
ーー女性限定大会『Game Changers』が発表されたときの心境はいかがでしたか？
Curumi：元々海外で、『VALORANT』の女性限定の公式大会があるというのは知っていたんですけど、日本には来ないんだろうなと思っていたんです。でも、世界的に大会を行うと発表されて、正直すごく嬉しかったし、優勝まではいけなくてもいいところまではいきたいなと。どんなチームでもいいから出場して、成績を残したいと思いましたね。
KOHAL：私は元々やっていたチームがあったのですが、女性大会に出るには『Game Changers』に出るには顔出しが必須ということで、メンバーの都合上、そのチームでは出れないということになりました。そこでFENNELにお誘いいただいて、いい機会だなと思って、勝ちたい一心で挑戦しました。
Len：女性限定の競技シーンがあるということ自体、すごくいいことですよね。そういった取り組みをしているところは少ないですし、女性からしたらすごく嬉しいニュースだったなって思います。
festival：私は『Game Changers』が発表される前から、韓国でアマチュアチームとして『VALORANT Champions Tour（以下、VCT）』に挑戦する準備をしていたので、 実は最初はあまり『Game Changers』への参戦は考えていなかったんです。でもそのときにFENNELからテストのオファーが来て、日本のプロチームのメンバーとして、大会に出場するという機会がとても魅力的に見えて挑戦を決めました。
ーーいま、festival選手からVCTへの挑戦というお話がありましたが、3人はVCTへ挑戦するということに対してはハードルがありましたか？
Curumi：出にくい雰囲気がありますよね。やっぱりFPSは男女の差が顕著に出ると思うので。
KOHAL：自分はそういった気持ちは全くないです。女性だから弱いとかはあまり考えていなくて。自分が元々やっていたゲームでも、実際にその男性に混ざって女性1人だけチームに加わるというプロチームも存在していて、チーム側が問題なければ出れるだろうなというイメージはありました。ただその世間的なイメージを考えると、やっぱり女性を入れているから弱いと言うようなアンチは存在するんだろうなと感じます。
Len：ハードルはないと思います。私は仕事もしているので、スケジュール的な面でVCTに出ることは考えていなかったのですが、プロになるとしたら、やっぱり勝ちたいじゃないですか。勝たないとやる意味がないと思っているので、女性だからVCTに出ることは難しいという理由ではなかったです。
festival：たしかに女性がVCTに出るということだけで、 疑問を持つ人はいると思います。でも女性プレイヤーが強くないという考えを払拭するために、『Game Changers』で実力を証明するつもりで戦っています。
Curumi：かっこいい。
ーー「FENNEL HOTELAVA」はどのように結成に至ったんでしょうか？
KOHAL：元々LenちゃんとCurumiとAikaがいて、そこにfestivalと私が入ったという感じなんです。
Curumi：FENNELに入る前少しの期間だけ、LenちゃんとAikaと他の女性オンリーのチームにいたんですけど、全然活動自体はできていなかったんです。そのときにFENNELのmittiiiさんからお誘いがあって、それがLenちゃんに伝わり、Aikaに伝わり、じゃあ一緒にやろうよとなったことで3人でFENNELへの加入を決めました。
ーーKOHAL選手は加入当時ほかのメンバーと面識はあったんですか？
KOHAL：ほぼ全員となかったです。Aikaとは前のゲームで、「お互いに知ってるのかな」くらいの距離感だったんですけど、Lenちゃんから声をかけられましたね。
Len：大会に出るにあたって1人足りなくて、KOHALをコミュニティの大会で見て、知っていて、強い子という印象だったので。「この子がいい」と。
KOHAL：そのときにはもうfestivalも入っていたので、あと1人探しているという状況だったんです。でもその当時からチームとして完成されつつあって、リスペクトを持てるチームという印象を受けて、加入を決めました。