ライトセーバーの再現を試みる海外YouTuber 最新型では刀身が2500℃に

 海外のYouTubeチャンネル「Hacksmith」(チャンネル登録者数1,280万人)が、刀身が約2,500℃にもおよぶライトセーバーを製作した。該当の動画は、2022年9月3日公開の「My Best LIGHTSABER Yet! (STRONTIUM PLASMA 4500°)」だ。

My Best LIGHTSABER Yet! (STRONTIUM PLASMA 4500°)

 ライトセーバーは、映画『スター・ウォーズ』で、ジェダイとシスが使用する戦闘用エネルギー武器。ダークサイドのフォースの使い手たちは赤いライトセーバーを使用することが多く、鋼鉄のドアも紙のように引き裂いてしまう。このライトセーバーを忠実に再現しようとしたのが、今回登場するYouTubeチャンネル「Hacksmith」だ。Hacksmithは、コミックや映画で登場する架空のアイテムを、現実に再現することを得意とするYouTubeチャンネル。

 実は約1年前にも、彼らはライトセーバーを製作しており、その際は刀身が約2200℃であった。一方で、今回の第5世代ともなるライトセーバーは、さまざまな改良が加えられたことで刀身は約2500℃にもおよび、また軽量化されたことで、より再現度が高くなっているのが特徴。このライトセーバーには液化石油ガスを用い、そのガスと酸素で刀身が点火する仕組みとなっている。さすがにこれらの機能をライトセーバーのみに集約することはできず、腰に液化石油ガスや空気ボンベなどを入れたポーチを取り付け、ライトセーバーと接続している。腰に取り付けたガスに酸素を入れ、手元のライトセーバーを操作することで、刀身から点火する仕組みだ。

 さらに、刀身から点火した炎は青いため、ダークサイドのフォースの使い手が使う赤いライトセーバーに近づけるべく、化学物質の「ストロンチウム」を用いる。ストロンチウムは原子番号38の元素で、その特徴として、鮮やかな赤色を作り出す「炎色反応」がある。花火の鮮やかな赤色も、この炎色反応によるもの。ペースト状になっているストロンチウムを刀身付近に塗りつけ、点火すると炎色反応を示し、刀身が赤くなった。今回の製作によって、見た目はかなり『スター・ウォーズ』のライトセーバーに近づいており、また鋼を切断するほどの威力を発揮した。

 実は、彼らのラボに迎え入れたスター・ウォーズのファンにも、このライトセーバーを使用する機会を与えている(さすがに参加者の使うライトセーバーは火力を抑えている)。年配の方から子どもまで幅広い年代のファンが、このライトセーバーを使ってビンに穴を開けたりしており「本物のライトセーバーのようだ!」と興奮している様子が見られた。

「ライトセイバー」を実現させた海外YouTuber現る 刀身は2200℃でなんでも切ることが可能?

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