えびすじゃっぷメンバーが彼女の存在を告白 YouTuberの交際発表が好意的に受け入れられたワケ

 8月5週目〜9月1週目にかけて、女性関係にまつわる企画で人気のYouTuberグループえびすじゃっぷ・フジと森山が、彼女の存在を明かした動画が急上昇にランクイン。葛藤しながらも公表した交際は、視聴者から好意的に受け止められている。彼らの発表がなぜ好意的に受け止められたのか、葛藤の理由とともに分析してみた。

みなさんに隠していたことがあります

 えびすじゃっぷは、リーダーのフジ、森山、けす、たくの4人からなる高学歴イケメンYouTuberグループだ。“お持ち帰り”などちょっぴり過激な女性関係をネタにした企画が好評を呼び、チャンネル登録者数は65万人(9月4日現在)。スペックに加え企画の面白さも兼ね備えているえびすじゃっぷは、男女ともに人気の動画クリエイターとして注目を集めている。

 これまでその企画内容から、彼女がいない“設定”で活動してきたフジと森山だが、今回の動画では“遊び人”のイメージがある森山が、「1年前から彼女がいる」と告白。フジはというと、「いろんな事情があって詳しく言えない」と前置きしつつも、「大事にしてる子です」と彼女の存在を明かしたのだ。

 表立って活動する人間が交際を公表することは、人気の低迷やチャンネルの方向性に影響を与える可能性もあり、時にリスクを伴う。こういった背景もあり、コムドットは「彼女がいてもいなくても『いない』と言う」スタンスをとっているのだが、森山はこの1年間、動画上で彼女がいないように取り繕ってきたことについて、「視聴者の方に素直に申し訳ない」と謝罪している。

 フジは本動画で、公表をめぐり半年前に森山と大ゲンカになっていたことを告白。仲間割れを含めたいくつものリスクを負ってまでも、なぜふたりは交際相手がいることを公表したのか。フジと森山は公表の理由について、「リアルな自分と演者としての自分のギャップ」に悩まされていたことを挙げている。

 リアルさを伝えることを大事にしてきたえびすじゃっぷだが、公表によって恋愛については“リアルじゃなかった”ことがわかってしまう。しかしフジは、これまでの動画で「彼女いない組」と発言していたことに、「なんか違うな」と違和感があったと述べており、笑いながらも「嘘つきすぎ」と、裏では葛藤していた様子を見せている。

 森山はさらに、交際相手と歩いている際に「今日も持ち帰り成功したんですか」などと声をかけられ、彼女を悲しませてしまったという出来事にも言及。このタイミングでの公表になったのには、森山が30歳の誕生日を迎えたこと、公表を考えるようになった半年前にチャンネルが停滞期だったなどの理由があったというが、こういった出来事や森山の「彼女を大事にしている人っていう風に世間にも見られたい」という考えもまた、今回交際を公表する理由になったようだ。

 すでに彼女がいることを公表しているたくに加え、フジと森山も交際の事実を明かしたことで、メンバー4人中3人に交際相手がいることがわかったえびすじゃっぷ。今回の発表で多少なりとも離れていく視聴者がいると予想するふたりだったが、蓋を開けてみると、視聴者から寄せられたのはメンバーの年齢に伴う成長・変化を見られることを好意的に受け止める声ばかり。それ以上に、葛藤しながらも視聴者に真摯に向き合ったふたりには応援のコメントが殺到し、よりえびすじゃっぷと視聴者の信頼感が強まったようだ。

 「YouTubeでの成功よりも自分たちの幸せの方が上」という価値観の下、交際公表という大きな決断をしたえびすじゃっぷ。ふたりからは「もっとリアルになったえびすじゃっぷを見てもらえる」「スッキリ頑張れる」といった言葉が発せられ、モヤモヤから抜け出せた開放感とともに、「面白いYouTuberであり続けたい」という強い信念も垣間見れた。リアルを見せることを追求し、発信しつづける彼らだからこそ、マイナスに捉えられがちな交際の公表も喜ばれたに違いない。

関連記事