ARグラス『Nreal Air』がiPhoneでも使えるように 『Nreal Adapter』発売&「Nebula」のMacOS対応を発表

 Nrealは、自社開発の3Dインタラクティブアプリケーション「Nebula」のMac OS対応化、操作性の改善、コンテンツの拡充等のアップデートを行うほか、『Nreal Adapter』 の販売を9月に開始。さらに8月23日より中国、アメリカでの『Nreal Air』の予約販売を開始し、グローバル展開を本格的に始動する。

 『Nreal Air』は本体が76gと軽量ながら、最大201インチの巨大スクリーン(ARグラス越しに4mで130インチ、6mで201インチに相当)を実現するスマートグラス。国内では2022年2月に発売。主にAndroidデバイスとの互換性がある製品であったが、昨年10月の発表では、iOSデバイスとの互換性を提供する世界初のARデバイスであることを発表。iPhoneとiPadの両方に対応していくことを伝えていたが、このたび販売開始した『Nreal Adapter』により実現した。

 また、当社開発のアプリケーションである「Nebula」もMac OS対応バージョンをリリース。複数の仮装画面での操作を可能にするアプリケーションである「Nebula」により、Mac PCでも同時に最大3画面のブラウザを起動することが可能に。また、新しいインターフェイスとなりアイコンは大きく、更に横にワイドに並べられ、より一層空間を広く使用するデザインとなる。

Nreal 副社長兼日本Nreal代表取締役・呂正民(Joshua Yeo)氏

 また、8月23日より、中国、アメリカにて『Nreal Air』を販売開始し、本格的にグローバルの展開をしていくとのことだ。これに対し、Nreal 副社長兼日本Nreal代表取締役・呂正民(Joshua Yeo)氏は「人口大国の2国での販売開始にまで至れたことは、Nreal Airを第一に販売開始した日本で成功したことが土台にある」とコメントしている。

 呂氏は、8月25日に開催された記者会見にて「スクリーンの歴史を振り返ると、人々が求める画面の大きさというものが変化するなかで、現在はプロジェクターなどできるだけ大きく拡張できるものを求める需要と、携帯できるようなスマートホンなどの小さい画面を求める需要がある。この2つの需要を同時に満たすことができるのがARグラスであり、Nrealは、次世代の光学エンジンを使用した映像のクオリティ、街で着けていても恥ずかしくないようなデザイン、安全性、コンテンツの拡充を重視した製品を提供している」とNrealの今後のAR市場を見据えた製品展開を語った。

日本Nreal株式会社マーケティングマネージャー・下髙原沙也佳氏

 また、同会見にて、日本Nreal株式会社マーケティングマネージャー・下髙原沙也佳氏は「ユーザーが積極的に日常にARを取り入れ、能動的に使うようになってほしい。そのために、今後Nrealは、コンシューマーのみではなく、開発企業や公共施設、地方自治体のみなさまにもアプローチをしていき、老略男女問わず、人種とわず世界中の人の新しいデジタルライフのために製品を開発していきたい」と展望を語り、日本でのマーケティングについての方向性を示した。

関連記事