保育士兼業ライバー・えみりんモンローが語る「歌で勇気を伝えるということ」
――ファンとの交流が、えみりんさんの原動力になっていると。
えみりん:そうですね。歌を歌いながら、半分以上雑談して終わることもあるんですけど、やっぱりリスナーとの交流は楽しいですね。
実は私、持病が原因で数年前から顔面麻痺を患っているんです。顔の左半分が動かなくて、もう一生治らないかもと言われたこともありました。絶望的な状況のなか、奇跡的に症状が好転していまは落ち着いていますが、毎年冬になると症状が再発するんです。だから、年中暖かい沖縄に移住を決意しました。
ライブ配信も、最初は私と同じような症状を持っている人に勇気を与えられたらいいなと思って始めたのがきっかけで。それがいま、歌を歌うようになって、その時想像していたよりも多くの人を元気付けることに繋がっています。
――ライブ配信という空間の、奇跡を感じます。リスナーの皆さんと一緒に作り上げたからこその、いまの活動なのかもしれませんね。
えみりん:最初は私の経験を言葉で伝えようとしていましたが、「歌って」とリクエストされてから初めて、人に勇気や元気を与える方法は言葉だけじゃないんだということを知りました。ライブ配信を通して、人生で出会えないような人たちと交流して、自分自身は想像もしなかったような働き方をしようとしている。奇跡ですよね。
――でもこうして入賞するほど応援されるのは、えみりんさん自身のポテンシャルもあると思います。1人で沖縄に移住されたことも含めて、すごくポジティブですよね。
えみりん:ポジティブは昔からかもしれませんね。住んでみて思うけど、沖縄って本当にいいところなんですよ。近所のおばあさんはみんな優しいし、人も土地もおおらかです。実は、次はオリジナル曲を作ることができるイベントに参加しようと思っています。入賞して、自分の愛する沖縄らしさがある曲で、オリジナル曲を作るのが目標なんです。
顔面麻痺になった時、ベースはポジティブな自分でも、さすがに落ち込みました。でも、いまこうして笑っていられるのはみんなのおかげでもあるから、いまの私らしい、ハッピーな沖縄ソングを作りたいですね。
――ハンディキャップを乗り越えて新しい働き方に挑戦していく姿勢、素敵ですね。
えみりん:もっと強くなりたいなとも思います。自分の人生にも活動にも、満足しきらずに挑戦していきたい。私がトップライバーと呼ばれるような存在になっていくことで、私を応援してくれるみんなと、その喜びを分かち合いたい。常に人に感動を与えられるような存在になっていければと思います。
■えみりんモンロー
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