海外の“奇妙”な携帯たちを振り返る 「ゲームボーイ」や「マトリックス」をイメージしたモデルも

 スマートフォンが当たり前になった今日、過ぎ去りし日本の携帯の栄華を物語るフィーチャー・フォン。別名「ガラケー」(ガラパゴス携帯)は、海外のユーザーからはちょっとヘンテコにも映る。しかし、世界を見渡すと、過去には世にも奇妙な携帯電話が使われていたことをうかがい知ることができる。

 英メディア「Pocket-lint」は、そんな携帯たちの特集を組んでいる。お隣、韓国のSamsungとBang & Olufsenが共同開発した「Serenata」はスライド式スピーカーを備え、まるで音楽プレーヤーだ。価格は2,000ドルしたが、音楽ファンであれば、今でも惜しまずに手に入れる人はいるに違いない。

Serene

 両社はそれ以前に、iPodスタイルのスクロールホイールとLCDディスプレイを備えたおしゃれなデザインの携帯「Serene」をリリースしたが、スペックが十分とはいえずに、あまり人気は出なかった。

Nokia 7700

 「Nokia 7600」と「Nokia 7700」は、まるでゲーム機のような風貌だ。「Nokia N-Gage」は、ゲームボーイファンを意識したと言われている。

 「Nokia 7280」は、未来のファッションをイメージしたもので、スクリーンを鏡としても使える。「Nokia N93」は携帯というよりは、カメラではないかという錯覚を覚えるほどだ。

SPH-N270

 Samsungは映画『The Matrix Reloaded』で登場する携帯をイメージし「SPH-N270」をつくりあげた。機能面はあまり充実しているわけではなく、主にコレクター向けのアイテムとして販売されていたという。

 「Telson TWC 1150」は、直角の形をしており、2004年の「Haier P7」は、まるでペンのような格好をしている。どうやってポケットに入れればよいか迷ってしまいそうだ。2009年の「C91 Golden-Buddha」は、日本人にも刺さりそうな機種名ともいえる。

 ガラケーは日本列島で独自の進化を遂げ、世界の携帯業界の最先端を走っていたように見えたが、2007年にiPhone、続く2008年にAndroidが登場し、一気に求心力を失った。

 フィーチャー・フォンは、携帯キャリア各社が次々に電波供給をストップし、完全に化石化するのも時間の問題となっている。

 現在の私たちが夢中になって使用しているスマホは未来の人々が振り返り、どのような評価を受けるのか。想像するだけでワクワクする。

(画像=wikipedia)

(source)
https://www.pocket-lint.com/phones/news/samsung/131841-the-weirdest-and-wackiest-mobile-phones-you-won-t-admit-you-owned

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