『彼とオオカミちゃんには騙されない』もう一度観ればわかる、新ルール“彼”が守り抜いた真実とは?
まゆが他の人に気持ちを向けようかなと話していたのを受けて、サスケがそうはさせまいと自身の気持ちを固めていくという“オオカミちゃん”と“彼”の攻防。そんな最中、脱落者発表前にあった復活投票のルールのアナウンスで泣き出してしまうゆなと一緒に傷つき苦しそうなまゆの姿に嘘がないことを確信し、ある意味サスケはここから“彼”でないと出来ないフォローや役割に徹し始めた。
ある時は“彼”フラグが立つのも厭わず、唯一全容を知る者の使命として。脱落発表前にゆなを元気付けようと誘い出した太陽LINE。その頃からサスケは、少なくとも彼の中でまゆは、この物語の完結のために共に手を組み戦う戦友のようでもあったのかもしれない。それはどこか“共犯関係”にも近しいものがあり、まゆが懸命に役割を果たそうとする姿に奮起させられた部分もあったのではないかと思える。サスケ目線の物語は先日配信されたABEMAプレミアム第一夜で明かされ、カセットテープに収録されている歌にも思いの丈が綴られている。稀有な立場でこの物語を見届けたサスケにしか書けない言葉に溢れているその曲をぜひ聴いてみてほしい。
そして後者の自分に伺い知れぬところで起きている “オオカミちゃん”の動きへの関与について。最初はまゆに「サスケくん、彼じゃないよね?」と聞かれた際に話していた「友達を守ったとして、それが本人の幸せになるとは限らない」を貫いた。
思えば、ユナ(YUNA)がショーンではなくゆうき(櫻井佑樹)宛に太陽LINEを送った際に、傍らにいたのがサスケで、迷うユナに「堂々といきなさい」と背中を押す影のフィクサーぶりを発揮していたのも印象深かった。慎重派でかなり話す相手も吟味し見極めるだろうユナも、自身のモヤモヤや迷いを真っ先に打ち明けられる相手がサスケだったということなのだろう。ABEMAプレミアム第二夜、これから公開される第三夜でのカップルデートは、ある意味サスケが“彼”としてのポリシーを貫き通し、守り抜いた恋だったとも言えるだろう。