ピアノを弾きながらトーマスを走らせたら1億回再生 タダモノではないピアノ系YouTuber「CANACANA family」とは
YouTubeで「ピアノ」と聞くと、ハラミちゃんやよみぃといったストリートピアノを弾き多くの人を集めるYouTuberを想像する人も多いのではないだろうか。しかし、純粋にピアノを弾き110万人の登録者数を集めているYouTubeチャンネルがある。それが「CANACANA family」だ。
CANACANA familyは、グランドピアノでさまざまな曲を弾くYouTubeチャンネル。顔出しはなく、グランドピアノの手元を写したサムネイルが特徴的だ。株式会社BitStarが発表した2021年YouTube Shortsの再生回数のランキングでTOP10のうち6動画がランクインするほど話題になっている(参考:https://realsound.jp/tech/2021/12/post-936867.html)。
1つ目の要因として考えられるのは、圧倒的な動画本数である。世界一多作な画家としてギネス記録をもっている画家が「ピカソ」であるように、彼の作品の魅力はもちろんのこと、多くの作品を世に生み出すことがしていることも人気のきっかけになっていることは間違いない。CANACANA familyについても通づるものがあると言っていい。発信している動画は、クラシックやJ-POP・作業用BGMなど多岐にわたっている。視聴者が自分の趣味に合った動画を見ることができるというのも魅力の1つだといえるだろう。
また、ただピアノを弾くだけでなく、企画性の高い動画も人気となっている。昨年1年で1億再生された「ピアノ弾きながらトーマス走らせたら、ワクワクが止まらなかった - CANACANA」という動画は、ピアノを弾きながら、プラレールのトーマスを片手で器用に操作し走行させている。耳だけでなく、目でも楽しめる様子が人気だ。
また、レッスン動画も豊富だ。他人の演奏を聞くのもいいが、自分で弾けばまた楽しみ方も変わってくることだろう。とはいえ大人になってからレッスンを始めるのはハードルが高いし、お金も時間もかかってしまうから断念してしまいがちだ。
そんな人のためにCANACANA familyではレッスン動画も多数アップしている。これからピアノを始めてみたいという人も気軽に取り組める内容になっているだろう。
注目すべきなのがレッスン動画の内容だ。「ピアノがなくても指の運動ができる方法」や「速弾きのコツ」など初心者が知りたい情報が盛りたくさんとなっている。例えば、「譜めくりの極意」という動画では、譜めくりを解説している。知りたい情報を効率よく調べることができるのも人気の理由だといっていいだろう。
最後にYouTube Shortとの相性についても触れておきたい。昨年7月に実装されたYouTubeのShort動画機能。実装以来多くのYouTuberが活用しているこの機能だが、CANACANA familyは特にこの機能をうまく活用している。もともと2017年のチャンネル開設当初から2,3分ほどの動画を投稿していたが、2021年には、1分以内にアレンジしたShort動画を何本も公開し、そのどれもが高い再生数を誇っている。
CANACANA familyの魅力はとても多い。上記でも挙げたように、ピアノを知らない人でも気軽に楽しめる内容となっているのは素晴らしい点だといえるだろう。聞いたことがない人は、ぜひ一度チャンネルを視聴してみてほしい。