テレビ搭載。独自の進化を続ける「らくらくスマホ」がもつ希少性とは
迷惑電話を拒否するだけじゃない、牽制もしてくれる機能
「還付金詐欺」「フィッシング詐欺」といった詐欺被害のターゲットにシニアが狙われたというニュースをよく耳にする。それを予防するために、「らくらくスマートフォン」では迷惑電話対策機能も一歩進んでいる。未登録の番号からの電話に対して録音する旨を伝えて自動録音するだけではなく、通話中でも音声認識技術で危険なシーンを自動的に検出。 還付金詐欺の疑いがあると察知した場合には、電話を使用しているユーザーに注意喚起することはもちろんのこと、犯人と思われる相手側にも音声ガイダンスを流して牽制してくれる。これは公益財団法人全国防犯協会連合会が推奨する「優良迷惑電話防止機器」にも認定されている機能だ。また、新機種にはコロナ禍に対応した通話サポート機能として、マスクでこもってしまう声を聞き取りやすく補正してくれる「マスク通話モード」が搭載された。脳の健康度チェックツール「のうKNOW」搭載
そして、最後に紹介したいのは「脳年齢」をチェックするツール。新機種には脳年齢や脳の健康度を確認できる機能が搭載されている。これは、エーザイ(株)が開発した「のうKNOW」というツールで、15分ほどで自身の脳年齢をチェックできる。実年齢との差異で一喜一憂してしまいそうだ。
他社からシニア向けとして発売されているスマホは、オールユーザーに向けた機種をベースとして、独自のシニア向けの機能をプラスした製品が多い。そんななかで、この「らくらくスマートフォン」は、ある意味、突き抜けている。機能の取捨選択も含めて、その進化には他の機種にはない、独自のポリシーのようなものを感じる。シニアだけをみてきた、シニアに特化したらくらくシリーズが登場してから早20年。シニア層のスマホに対する意識も変化する中で、らくらくスマートフォンがこの先どのように進化し続けるか、見守っていきたい。
取材協力:FCNT https://www.fcnt.com/
(撮影=栗山佳子)