コロナ禍での卒業式。ある高校が設置した「プリクラ機」が話題に 担当教員に聞く“経緯と生徒の反応”
コロナ禍での教育現場は予測不可能なことも多く、先生たちも日々苦心している。そんななかで、こうした広義の意味での「エンタメ×テクノロジー」を導入していくことは、現場にとってプラスになっているのだろうか。最後にその点について聞いてみると、教員は下記のように学校教育のあり方について回答してくれた。
「HTBのインタビューの中でも生徒が『何気ない日々が楽しかった』と話していて、我々大人が思うよりも充実した時間を過ごしていたのだと知ることができました。『学校』は学習指導だけを目的としている場ではありません。行事や部活動などを通して仲間を大切にする気持ちを伸長し、楽しい思い出を作る、ひいては自分を好きになることも、人間の成長にとても重要です。今回は卒業生に対して、学校で作れる最後の思い出の機会として大変よかったと思っています」
もちろん大変な経験も多かったここ数年間だろうが、こうして先生や学校が率先してテクノロジーや学校外の力を借りることで、学校生活のラストに最高の思い出を作るという経験は、今後の人生において、何にも代え難いものになるだろう。