Appleからの約110億円オファーもお断り? カニエ・ウェストの新曲は「独自プレーヤー限定」
著名ラッパーかつ音楽プロデューサーのカニエ・ウェスト(現在のアーティスト名はYe)氏は米国時間2月22日、次期アルバム『Donda 2』を自身が開発した音楽プレーヤー「Stem Player」向けに限定リリースした。
Stem Playerは2021年8月に発売された音楽プレーヤーで、まるでUFOのような円形の本体形状が特徴だ。内部のフラッシュメモリにはアルバム「Donda」の楽曲データが保存されており、ボーカル、ドラム、ベース、サンプルの音量などをトラックを単体でコントロールし、再生することが可能となっている。
そして米国時間2月18日、カニエはインスタグラムで次期アルバム『Donda 2』について、「私のプラットフォームであるStem Playerでのみ入手可能となる。AppleやAmazon、 Spotify、YouTubeでは提供されない」とのコメントを書き込んでいる。
カニエが次期アルバムのリリースを自身の独自プレーヤーに限定した理由については、各社ストリーミングサービスからのアーティストへの支払いが少ないなどの問題が背景にあると指摘されている。またAppleから1億ドル(約110億円)でのアルバムリリースのオファーがあったが、カニエはそれを断ったとも伝えている。
カニエは2016年にもアルバム『The Life of Pablo』をストリーミングサービス「Tidal」にて限定リリースしている。今後、カニエ以外のアーティストが正当な利益配分を求めて、楽曲の独占リリースの道を模索するのかどうかに注目だ。
(source)
https://stemplayer.com/