『EDENS ZERO Pocket Galaxy』先行プレイレポ。ユーザー体験に寄り添うシステムに注目

『EDENS ZERO Pocket Galaxy』先行プレイレポ

“pay to win”的ガチャを排除。気概にあふれたゲーム化作品に

 他方、プレイを考えている人にとって最も気になると言っても過言ではない点が、基本プレイ無料であるがゆえの課金要素の箇所だろう。先行試遊においては、モバイルゲームに慣れたプレイヤーが想像するような、「特定の強いキャラをプレイアブルにするために、課金してガチャを回し続けなくてはならない」という仕組みは見当たらなかった。この点について、制作チームに質問したところ、「世界のマーケットを見据えるにあたり『pay to win』的要素をなくした。衣装や、より快適に遊ぶためのアイテムの獲得を課金要素にしている」との回答を得た。

 本作はゲームシステムに「ハックアンドスラッシュ」の概念を取り入れているという。「ハックアンドスラッシュ」とは、「叩き切る」を意味する英単語・hackと、「切り込む」を意味する英単語・slashを組み合わせた造語。次々と現れる敵を倒し続けていくことを主目的とするタイトルを表す、ゲームのサブジャンルだ。ここから転じ、倒した敵からランダムにドロップするアイテムによってキャラクターを強化していくタイプのタイトルにも使われることがある。『EDENS ZERO Pocket Galaxy』は基本的に、課金によって強いキャラクターを手に入れるのではなく、バトルを何度も繰り返し、敵からのドロップアイテムを狙っていくことで、少しずつキャラクターを強化していくシステムを取っているようだ。制作チームの言う「より快適に遊ぶためのアイテム」とは、夢幻回廊イベントの時短周回要素を指している。これがあればダンジョンを短縮でき、時間をかけることなくアイテムの収集が可能になるというわけだ。

 ただ人気のある原作をゲーム化した作品という立ち位置にとどまることなく、ゲーム作品としてプレイヤーの要望や、願望、やりがいなどを具現化した『EDENS ZERO Pocket Galaxy』。前段のインタビューにおいて真島ヒロ氏は、「原作を知らない人にもプレイしてほしいタイトルになった。ゲーム好きなら誰もが楽しめるような作品になっていると思う」と自信をのぞかせた。

 『EDENS ZERO Pocket Galaxy』は2月24日リリース予定。サービスの開始を楽しみに待ちたい。

(C)真島ヒロ/講談社・NTV
(C)Konami Digital Entertainment
※画面は開発中のものです。

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