15歳の米アーティストがNFTで年間1億円以上を稼ぐ 本人が明かした成功の要因とは

 米ワシントン州の15歳のアーティスト、ジェイデン・スティップ氏は、NFTアートで1年間に100万ドル(約1億1400万円)以上を稼いだようだ。

 同氏は昨年2月、NFTマーケットプレイスのSuperRareに、ガイコツと目玉をモチーフにしたグラフィックアートをミント(NFTを生成すること)した。彼にとっては最初のNFTアートながら、この作品は20ETH(当時約340万円)の値をつけた。その後も8つのNFTを生成し、一次販売で35万ドル(約4000万円)以上を売り上げたという。そして購入者による二次販売の手数料を含めると、スティップ氏のアートの総売上は1年間で100万ドル以上にものぼるようだ。

ジェイデン・スティップ氏のSuperRareより

 同氏は米メディア『Fortune』の取材に対し、「NFTでの成功は僕と家族にとって、予期せぬ楽しい驚きだった」と語っている。成功した要因については、「自身の年齢、ユニークなアートスタイル、そして作品に対する強力で情熱的なコミュニティに所属したこと」だと分析しているそうだ。そして「新規参入する人がすべきことは、できるだけ多くのリサーチを行い、作品やコレクションの背後にあるコミュニティを構築する方法を見つけること」だと述べた。

 昨年NFT市場は大きな成長を見せ、スティップ氏のような若きアーティストの台頭も目覚ましいが、この勢いがいつまで続くかは不透明だ。一部のアート業界の人々からは、「芸術よりも金銭的価値を優先する技術」との批判も出ている。

 それでもスティップ氏は、「僕は、消費者がもつ現在の(NFTに対する)意欲が持続することを絶対的に信じている」、「市場にはなんらかの変化があるかもしれないが、基本的には、人々は依然として興味を持っている」と楽観する姿勢を見せている。同氏のように意欲的で聡明なアーティストがいることは、NFT界隈にとっても心強いことだろう。

ジェイデン・スティップ氏のTwitterより
ジェイデン・スティップ氏のTwitterより
ジェイデン・スティップ氏のTwitterより
ジェイデン・スティップ氏のTwitterより

 (画像=ジェイデン・スティップ氏のTwitterより)

〈Source〉
https://twitter.com/jastidesigns
https://superrare.com/jasti
https://fortune.com/2022/01/19/teen-nft-artist-1-million/

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