ドラマ最終話『赤を拭って』の激戦のオーディションを勝ち抜いたのはルイ（川合ルイ）×かやの（中村加弥乃）ペアだ。これでルイはドラマ6話中4話の主演を飾り、女子メンバー4人全員とキスシーンを経験することになる。

　澤田（育子）先生から、けん（島津見）×アユリ（吉永アユリ）ペアと迷った末の決断だったことが明かされたことや、のぶなが（大地伸永）がこれで主演を演じることなく今シーズンを終えることとなったプレッシャーもあり、ルイは「精一杯100倍良いものを残せることがみんなへの礼儀と誠意だと思うから、後悔がないようにしよう」と涙ぐむかやのを鼓舞した。

　けんは「悔しいです。最後に自分の演りたい人と演れるチャンスをもらって自分の気持ちも乗るような台本で、主演獲れなかった。獲らなきゃいけなかった。のぶのためにもだし、俺のためにも」と涙ながらに後悔を口にした。

　のぶながとの争奪戦や、ルイの援護がありながらアユリとペアになれたのに、という思いがあるのだろう。アユリ本人も「キスシーンを演れば気持ちが変わる可能性もある」と話していたからこそ、あと一歩のところでその機会を逃してしまった自分が許せないのかもしれない。

　しかし女子全員とキスシーンを勝ち取ったルイはやはり強者。スタジオMCの谷まりあから「ムードを作るのが上手」「女の子もルイくんとだったら演りやすいんだろうな」と評価されていた通り、キスシーン前のかやのとの会話からもその魅力が溢れ出る。

　前回のドラマ第5話では、台本が三角関係を描いた内容、かつ異例の3人での同棲ハウス入居だったのも影響しているだろうが、終始「戦に行ってくる」と気負っていたかやのとは全く違うリラックスした表情が引き出されていた。

　「引っ張ってくれてありがとう、嬉しいし頼りになる」というルイの言葉に、何の疑念も抱かず強がらずに「こっちがいつも助けられてるんだよ、ありがとう」とかやのも素直に返せていた。