格闘家たちの壮絶な“水抜き” 朝倉未来、朝倉海、那須川天心らが決戦前の姿を披露

 格闘家YouTuberの朝倉未来が、昨年大晦日に開催された総合格闘技イベント「RIZIN.33」に向けて行った「水抜き」の様子を収めた動画を公開した。

試合前1日で5キロの過酷すぎる水抜きをお見せします

 「RIZIN.33」を翌日に控えた2021年12月30日、自身のTwitterに「1カ月弱で10㎏減量完璧に成功した 計量失敗の悪夢を何度も見てきた…」と綴っている朝倉。そんな減量の壮絶さを伝える「試合前1日で5キロの過酷すぎる水抜きをお見せします」と題した動画がこのほど1月2日に投稿され、再生回数が116万回に達するなど、大きな反響を呼んでいる(※再生回数は1月3日時点)。

 「水抜き」とは、計量をパスするために体内の水分を一時的に抜くこと。朝倉は、2020年1月1日にも、2019年の大晦日に開催された「RIZIN.20」に際して実施した水抜きの模様を動画で報告している。今回の2年ぶりとなる水抜き動画は、12月27日夜時点で約72.5kgの体重を、30日朝までに契約体重の66㎏に減らすという内容。わずか2日あまりで、6.5kgの減量……。大変でないはずがない。

 特に、12月29日朝から丸一日かけて行う水抜きは過酷を極める。岩盤浴1時間→エアロバイク1時間×2セット→ランニング30分→サウナスーツ着用での半身浴20分と、徹底的に体中の水分を絞り出す。計量当日になっても、試練は続く。朝倉は、計量を6時間後に控えた朝5時に起床。67.6kgから目標66㎏に向けて、1.6kgを落とすためにラストスパートをかける。半身浴後、上下ヒートテック3枚重ねにサウナスーツを着用してランニングに出かける際には既に満身創痍状態に。朝倉は「さすがに口がカラカラで眩暈がしてきました」と虚ろな表情でつぶやきつつ、最後の力を振り絞って駆け出した。

 さらに2回の半身浴で畳みかけ、体重は66.1kgに。あとは時間が経てば自然に体重が落ちると確信し、減量を終えた。今回の減量を総括して朝倉は、「いつもより楽な感じがしました」と話していた。「いつもより楽」という言葉に、いかに格闘家が過酷な職業であり、命を削ってリングに上がっているのかうかがい知れる。

試合前の地獄の水抜き【1日3キロ減量】
【−4キロ】過去最高幅の水抜きに完全密着

 こうした「水抜き」動画は、格闘家YouTuberにとっての定番コンテンツでもある。朝倉が2年前に動画を投稿して以来、弟の朝倉海や那須川天心、久保優太など、人気格闘家が次々と決戦前の水抜きに挑む様子を収めた動画を投稿し、いずれも高い再生回数を誇っている。テレビでは紹介しきれない格闘家たちが舞台裏で繰り広げている知られざる自分との闘い。それを長尺でじっくり見せてくれるYouTubeならではのコンテンツであるということも、「水抜き」動画が人気を集めている要因といえるだろう。

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