ヒカル、女性を使った「釣り動画」を反省 人気YouTuberに通じるファンの声に耳を傾ける姿勢

 “金持ちYouTuber”のヒカルが、自身のチャンネルで過激なタイトルの動画を投稿したことについて反省の弁を口にした。

コメント欄にたくさんの意見をいただきまして。自分の考えを改めようと思った

 ヒカルは12月12日と13日に、かねてより親交が深く、自らが立ち上げたYouTuberユニット・NextStageの一員でもあるYouTuber・相馬トランジスタと福岡旅をする動画を2日連続で投稿した。この動画には当初、出演女性をフィーチャーし「ラブホ」「逆ナン」など刺激的なタイトルが付けられていたのだが、2本目の動画を投稿した直後、ヒカルは「皆さんのコメントを見て考えを改めました」と題した動画をアップし、「コメント欄にたくさんの意見をいただきまして。自分の考えを改めようと思った」と話し始めた。

 タイトルにパワーワードを持ってきた理由について、「旅動画はタイトルとサムネが弱いから、再生数が伸びない」と説明したヒカル。しかし、“釣り”とも捉えられかねない見出しに違和感を覚えたファンは多かったようで、コメント欄には「そっちの路線に行ってほしくない」「ヒカルはストレートに勝負して欲しい」などの書き込みが殺到したという。

 ヒカルは「僕としては数字も大事で、新規を獲らないと前には進めないという気持ちもあったので、その声をちょっと無視しようかとも思ったんですけど、やっぱりちょっと違うなと。考えを改めようと思ってタイトルとサムネを入れ替えてます」と述べ、「改めようと思ったのは、ファンの人が俺にとって全てで。大事っていうのがあるから」と語った。事実、当該動画のタイトルは、「ヒカルと相馬の24時間博多2人旅【#1】」「ヒカルと相馬の24時間博多2人旅【#2】」というシンプルなものに差し替えられている。

 一見すると唯我独尊で、自分の考えに固執する人も多そうなYouTuberだが、今回のヒカルのように、人気者ほど動画のコメント欄をマメにチェックし、ファンの意見に真摯に耳を傾けたりするものだ。

1000万企画に関して考えを改めました

 たとえば、格闘家でYouTuberの朝倉未来は11月21日、ABEMAで配信された企画『朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円』について、当初は「別に弱いものいじめをしたわけじゃない」と主張。しかし、その3日後の同月24日には「1000万企画に関して考えを改めました」と題した動画を投稿し、「色んな人の意見を今日まで見てきて客観的に企画を一視聴者として見てみると、たしかにいい企画ではなかった」「弱い者いじめをしているような映りになっているので、とにかく良くなかったなと思っています」と、批判を受け入れる旨の発言をしている。

【前言撤回】中田敦彦より重大発表【2021年4月中旬から】

 また、オリエンタルラジオの中田敦彦は、今年3月にプライバシー保護などの観点から顔出しでの配信引退を宣言し、4月3日には実際にアバター形式の動画を公開。けれど、視聴者の反応が悪いとわかると、わずか2日後の同月5日に「前言撤回」と題した動画をアップし、顔出しを復活させている。

 このように、視聴者や世間からの反応を誠実に受け止め、自分の考え・アイデアが間違っているとわかればすぐに切り捨て、迅速に変化していく柔軟性もまた、トップYouTuberにとって必要な素養なのかもしれない。

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