『ドラ恋~Kissing the tears away~』「うるさい、黙れ」 けんが涙ながらに激怒した理由とは……

 『ドラ恋』史上初の連続、前代未聞ラッシュだ。予告編で流れていた波乱の展開は、ドラマ第6話『赤を拭って』のペア決めでの出来事だったようだ。ドラマ最終話のペア決めは男性からの指名、ただし今回の台本は男性からの片想いを描いた内容であり「告白オーディションで告白された女性を選べない」という制限付きだ。

 告白オーディションで指名されなかったけん(島津見)とのぶなが(大地伸永)、さらにたくま(永岡拓真)の3人がアユリ(吉永アユリ)を指名。澤田(育子)先生から話し合いで決めるように言われるも最終的にけんとのぶながが互いに譲らず平行線を辿る。

 「俺の1ヶ月をなぞったようなストーリー(台本)やから、(アユリ以外の)他の人(とのペア)やと考えられへん。アユリに一番片思いしてるのは俺だと思う」と言うけんに対して、これまで想いを寄せていたナナ(織田奈那)とたくまのキスシーンを観ても何も感じなかったことを話したうえで「一緒にいて一番楽しいのも、自分の弱さを見せられるのも、安心して芝居で背中を見せられるのもアユリだと気づいた」と返すのぶなが。

 当初よりアユリの気持ちがルイ(川合ルイ)にあることを知りつつ、なかなか振り向いてもらえないことも重々承知の上、それでも何とか彼女との距離を縮めたいとこれまでも懸命に正々堂々頑張ってきたけんからすれば、のぶながの動機は恋愛よりも“主演を獲るためのお芝居”にベクトルが向いていると感じられ、どうしても譲ることはできないはずだ。

 余裕がないけんはのぶながに思わずきつい言葉を投げかけ、2人は口論に。のぶながものぶながで最終話目前にして自分だけが主演を演じられていないなか、気になる相手とも尽く上手くいかず破れかぶれの状態で、この第6話に懸ける想いや焦りはひとしおだろう。

 2人互いに一歩も引けない口論はたくまが仲介に入り涙ながらに優しく諭したことで、すぐにけんが謝罪し、のぶながもそれを引きずりはしなかった。これだけ本音をぶつけ合えるのも、そして自分の非を認めて謝罪できるのも、互いに心を許しているからこそ。『ドラ恋』の醍醐味は、恋愛や演技だけでなく共同生活の中で芽生えるメンバー間の友情物語にもあるのだ。

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