『エンタメトップランナーの楽屋』(第一回) ゲスト:秋山竜次(ロバート)
『クリエイターズ・ファイル』誕生の裏側にあった“信頼関係と仕事術” FIREBUG佐藤詳悟×ロバート秋山竜次が語り合う
ロバート秋山が今後やりたいことは「犬」と「タクシー広告のモノマネ」
ーー最後に、今後お互いが一緒にやっていきたいことや、仕掛けていきたいことがあれば教えてください。
秋山:ネタを作るのは好きだし、変なことをやるのも大歓迎ですけど(笑)、デジタルの知識とかはあまりないので、佐藤から新しいものを教えていただきたいですね。僕ってあんまり世の中のトレンドや流れを深く知らないからこそ、作れるネタが多いんですよ。逆に知ってしまうとネタに活きないので、いまの想像に任せるスタイルで今後も突き進んでいきたいと考えています。
佐藤:秋山さんという人が、秋山さんのまま考えついたことをやるのが一番面白いと思う一方、秋山さんが考えたことを、違う肖像の人がやっても面白いのではと感じています。たぶん、秋山さん的には自分がやった方が早いし、わかりやすいと言うかもしれませんが、機会があれば挑戦してみたいですね。例えば、最近「〇〇を歌ってみた」というコンテンツが増えていますが、ギターだけ適当に写して“架空の歌ってみた”を演出するのもありかなと、とか妄想したりしています。
最近、ロバート企画へ足を運んでいなかったので、改めて最近のネタ帳を拝見しながら、いろいろと思いを巡らせたいなと。秋山さんとは無限に仕事ができると感じていて、ある種アイデアの宝庫というか、面白いものが転がっているので、引き続き何かあれば、ご一緒させていただけたら素敵だなと思っています。
秋山:何かペットのような仕事ってないかな? 犬として活動したいと思っていて(笑)。犬には人間の持っていない“間”があって、それを習得したんですよ。この前、『クリエイターズ・ファイル』などで披露したんですが、芸人としてボケるのを我慢し、犬の息使いと間だけで場を取り持つネタになっているんです。リアルに犬として何か仕事したい。
佐藤:犬のネタは、以前にCMを作る企画でやっていましたよね(笑)。秋山さんのネタのストックはかなりたくさんあり、それがとあるタイミングを機にちょっとずつ表に出ていると思うんですよ。昔から秋山さんは「ネタを成仏させる」と表現しているのですが、「せっかくネタを考えたからには、どこかで出したい」と言い続けていますよね。
秋山:そうですね。真っ先に持っていくのは、ロバートでやるネタです。ただ、それ以外にも形にしようがないネタがたくさんありまして、何年も寝かせているんですよ。時には10個あるネタを1つにまとめる場合もありますね。
佐藤:いまの時代、活動形態にこだわらず、思いついたネタを色んな媒体や新しい場所でアウトプットし続ける人が活躍しやすくなっているような気がします。どこから火がつくかわからないので、アイデアがあったらまずは形にして発信してみることが大切なのかもしれません。
秋山:新しい媒体といえば、タクシーに乗ったときに動画が流れてくる画面。あれを題材にいま考えてるネタがあって。僕と馬場が地球儀みたいなのを抱えて「努力」「信念」みたいな会社っぽいワードがまわりにフワッと集まってきて、結局なんのサービスかわからない広告、みたいなやつをいくつも作るというものなんですけど……(笑)。
佐藤:それ、めちゃくちゃ見たいです(笑)。
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