レイクレ・てっちゃんが語る、登録者数100万人以降の景色 「大きなメンバーとの約束だった」

 2021年11月16日に登録者数100万人を突破した、人気YouTubeチャンネル「Lazy Lie Crazy【レイクレ】」(以下:レイクレ)。5人メンバーで活動するYouTubeチャンネルだ。「1ヶ月リアル人生ゲーム生活」や「1ヶ月5人 1万円生活」など、個性的なメンバー5名だからこそ生み出せるオリジナルコンテンツで、数多くの視聴者を惹きつけている。

 そんな5人メンバーの1人、てっちゃんが12月9日に『今夜は終電を逃して語りたい』(KADOKAWA)を出版した。好きな人のために頑張った日々や、友人とのかけがえのない思い出などを綴った、てっちゃんの初エッセイとなる。

 そこで今回は、てっちゃんにインタビューし、書籍出版の経緯や執筆の際の想い、さらには今後のYouTube活動まで深掘りしながら胸の内を聞いた。

書籍執筆を通じ、ファンや家族、友達に支えられていたことをあらためて実感

――今回の書籍はてっちゃんさんの頭の中を覗くような内容になっていますね。文章を書くことは普段からされていたんですか?

てっちゃん:もともと書くのは結構好きだったんで、楽しく書けました。僕はもともとあまり、自分のことを動画で言わないんですよね。「恥ずかしいから」というのもあるんですけど、それを文章にしたら恥ずかしさがなくなるじゃないですか。でもこれをTwitterに書くとだいぶイタいし。Twitterに歌詞を書いたらイタいけど、ちゃんと曲にしたらまだ聴ける、みたいな感覚でした。

――本を書くにあたって、自身のこれまでを振り返ることもあったと思うのですが、そのなかで新しい気づきはありましたか?

てっちゃん:めちゃくちゃ漠然としていますが、こうして本を書いたり、YouTubeでのびのびと活動ができたりしているのは、レイクレのメンバーはもちろん、ファンの人たちや家族、友達とかのおかげだなと。いろいろな人に応援されたり、支えられていることは、書きながら改めて実感しました。

――今回は、エッセイ集ということですが、執筆自体はすんなり進みましたか?

てっちゃん:いざ思い返してみると「結構書くことあるんだ」というのがありました。章ごとにテーマを決めていたので、それに沿って書いていくうちに、どんどんと全体像が見えてきましたね。

――レイクレ では、2019年9月にともやんさんが先んじて本を出していますが、その頃から自分も「いつかは本を出したい」という想いはありましたか?

てっちゃん:いや全く考えていなかったです。今回出版社さんからお話しいただいて、そこで初めて考えてみて、「やらせてもらえるなら是非」といった形で受けました。

――ファンももちろんですが、将来について悩んでいる大学生にもきちんと届く内容という印象を受けました。

てっちゃん:学生の世代に向けて、書いたというのもあります。僕自身、大学生のころは将来の目標も漠然としていたこともあり。でもYouTubeを始めてから徐々に自分の将来像みたいなものが見えてきたので。なので当時の僕みたいな学生に向けて、やりたいことの原動力になったらいいなという思いもこめて書きました。

――レイクレの動画撮影や編集があるなかで本を執筆するというのは、相当の仕事量だと思います。

てっちゃん:本当に、1ページを埋めるだけでもきついときもありました。書くのが速いときは速いんですけど、「全く書かれへん!」となることもありましたね(笑)。いざ、自分が頭のなかで考えていることを言葉にするのがすごく難しいし、それでも、読者にきちんと伝わらないといけないと考えて、頭をフル回転させて書きました。

――ちなみに、次にほかのレイクレメンバーが書籍を出すとすれば誰の本を読んでみたいですか?

てっちゃん:“誰の”とかじゃなく、全員の本を読みたいですね。メンバー全員、それぞれ「どう思ってんのやろ」というのが知りたいし、頭のなかを覗いてみたいです。レイクレのメンバーって、意外と熱い話はあんまりしないんですよ。ふだんは「昨日飲んでてこうやった~」みたいな日常の話ばかりで。「俺はYouTubeに対してこう思っているから」みたいなかしこまった話し合いは、年に1、2回くらいしか起きないんです。お互い、メンバーには恥ずかしくて言えないと思っているというか、めっちゃ仲いい友達だと言えないこともあるじゃないですか。でも、全員それぞれYouTubeに対して熱い想いは持っていると思うので、それは本として読んでみたいですね。

関連記事