Siriを使えばApple Musicが月額480円に 破格の「Voiceプラン」提供の背景とは

「Apple Music Voiceプラン」提供の背景

 Appleは12月14日から音楽ストリーミングサービス「Apple Music」の新プランとなる「Apple Music Voiceプラン」(以下・Voiceプラン)の提供を開始した。従来から大幅に値段を下げた同プランは、どのようなユーザーをターゲットとしているのだろうか。

月額480円の最安プラン

Apple Music Voiceプラン

 Voiceプランを特徴づけるのは、その価格だ。通常の個人プランが月額980円、ファミリープランが月額1480円、学生向けプランが月額480円のところ、Voiceプランは月額480円で提供される。逆にいえば、学生のうちはVoiceプランを選ぶ必要はない。

 他社の音楽ストリーミングプランと比べると、例えばSpotifyのスタンダードプランは月額980円、YouTube Music Premiumは月額980円、Amazon Music Unlimitedは月額980円(プライム会員は月額780円)と、Voiceプランの価格の安さが際立つ。

 Voiceプランは通常プランと比較しても、聴ける楽曲数やプレイリストに違いはなく、9000万の楽曲と3万以上のプレイリストにアクセス可能だ。もちろん楽曲に広告は挿入されず、音楽番組やライブビデオなども楽しめる。また、楽曲のオフライン再生も可能だ。

すべてをユーザーの声で操作

Apple Music Voiceプラン

 Voiceプランのもう一つの特徴は、Apple Musicにおけるすべての操作を音声アシスタント「Siri」に頼ることだ。聴きたい楽曲やアルバム、ミュージシャン、プレイリスト、ライブ配信のラジオ、さらにはムードやジャンルなどをSiriに話しかけることで指定できる。

 ミュージックアプリには楽曲の送り/戻しや一時停止/再生、そして歌詞が表示される。歌詞を読んだり、あるいは表示をオフにすることが可能。また「CarPlay」機能を利用し、車の中でApple Musicを楽しむこともできる。

 さらに「ドルビーアトモス」による空間オーディオやロスレスオーディオ、一部AirPodsによるダイナミックヘッドトラッキングでの再生にも対応している。このように、VoiceプランではSiriによる操作という縛りを除けば、Apple Musicのフル機能がほぼ利用できることになる。

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