ウチら3姉妹が見据える近い未来 「きっとこの時間はあっという間」

ウチら3姉妹が見据える近い未来

ウチら3姉妹が上京する理由になった

――そのノリから、こうしてコンスタントに活動が続いたのもすごいですね。

ゆら:ちょうど動画を出し始めた去年の3月って、自分たちが高校を卒業するタイミングで。進路をどうしようか、となっていたんですけど、ちょうどその時期にバズったのが大きかったかも。その勢いに背中を押される感じで「どうせだったらこのまま東京に行っちゃおうよ」という感じになりました。

――もともと上京したいという気持ちは、ウチら3姉妹でバズるよりも前からあったのでしょうか?

とうあ:私はありました。芸能活動したいという夢がずっとあったので、高校を卒業したら絶対に東京に行こうと決めていたんです。だから、逆に親には「そういうお仕事につながって、よかったんじゃない?」と言われましたね。

ゆら:意味もなく上京するよりも、ちゃんとウチら3姉妹が理由になって出てくることができたんです。

――こまさんは、おふたりとは少し遅れたタイミングで東京にやってきたんですよね?

こま:そうです。親には反対というか、心配されていて。地元から近い名古屋で美容学校に通おうと思ってたんですけど、ありがたいことに“3姉妹“でのお仕事も増えて忙しくなったので、東京に来る決心がつきました。

――東京に住んでみた感想はいかがですか?

とうあ:地元の岐阜とは時間の流れが違うなと思います。東京にいると、常に時間に追われてしまう感じがして。いつも時間を気にして、焦って……すごく疲れます(笑)。

――それは活動が充実しているからでは?

とうあ:やらなきゃいけないことがあるのもそうなんですけど、みんなも忙しそうにしているし。やっぱり東京は、全国から勝負しに集まってきているっていう感覚があって。負けないようにしなきゃと思いますね。

――ゆらさん、こまさんもそうした感覚はありますか?

ゆら:いや? 特に(笑)。

こま:ふふふ。

――温度差が(笑)。

ゆら:とうあは負けず嫌いだから、「私が!」と戦う感じになってるんだと思うんですよね。私はそうはなれないので、逆にその性格が羨ましいんですけど。でも、ちゃんと刺激は受けています。東京の競争社会に触れて「わーすごいなー。私も頑張らなきゃなー」くらいには!

こま:僕も東京で1日寝てると「え、何やってんの?」と思ったりはします。せっかく東京に来たんだから、頑張らなきゃと思えるようにはなりました。

――東京での友人関係は広がりましたか?

とうあ:私はYouTuberの方と仲良くなることが多くなりました。

ゆら:私は学校に通っているんで、そこの友だちだったり、あとは地元の友だちがこっちに来たりしているので。でもそこまで広くはないです。

こま:僕は友だちがあんまりいなくて。上京したてというのもあると思うんですけど、本当にいなくて。でも、最近、個人の撮影とか呼んでいただいて、一緒になった人とちょっと仲良くなりました……ちょっとだけ。

――こまさん、もともと人見知りっていうわけではないですか?

こま:人見知り? ではないんですけど。

とうあ:(間髪入れずに)いや、人見知りでしょ!

こま:人見知りかな? 慣れればって感じですね。

とうあ:誰でもそうだわ(笑)!

こま:人見知りだからなのか。友だち作りがあまりうまくいかないのは(笑)。

あえて揃えないのは、それぞれの良さをなくしたくないから

――もともとノリの良さをそのままに始められたYouTube活動ですが、事務所にも所属してお仕事になったことでギャップを感じる場面はありますか?

ゆら:地元に住んでいたころは、お互いの家が遠かったのもあって、撮影そのものが遊びっていう感覚だったんですよ。逆に撮影のとき以外はなかなか会えなくて。だから、仕事になっても会う時間=撮影の時間という感じは変わらないですね。

――なるほど。逆にこれまでちゃんと話し合わないと、とぶつかったことはありますか?

ゆら:それこそ上京するタイミングでは、けっこうぶつかりましたね。

とうあ:半年くらいかな? 話し合ったよね。

ゆら:うん。もともと3人で行こうって決まっていたところがあったので、こまが「やっぱり行かない」ってなったときは、「いや、行くって言ってたじゃん!」となりました。ちゃんと話し合うことができて、丸く収まったのでよかったです。

――そういう話し合いではヒートアップするんですか?

ゆら:私ととうあはバーッと言って、バーッと解決するタイプなんですよ。お互いに「こういうこと思ってたんだ!」「は? 私はこういうこと思ってたし!」って終わるんですけど、こまは思ってることをあまり言葉に出さないので、うちらが探る感じですね。

こま:ははは。

――でも、こういうタイプってお互いにわかっているのが、仲良くいられる秘訣ですよね。ではYouTube活動を通じてそれぞれ成長したなと思うところはありますか?

とうあ:ゆらはもともと奥手だったんですけど、やっていくうちにすごく仕切るのが向いていて。こまも昔に比べたらしゃべるようになったなって。

こま:たしかに。昔全然しゃべらなかったから。

とうあ:こまは、本当に、本っっ当に、オブジェだったんですよ!

こま:そう言われてたもんね。慣れれば大丈夫だから。

ゆら:こまは最初、編集がヤバかったけど、いまは一番うまいと思う! とうあは最初から盛り上げ上手でしたけど、大物YouTuberさんとのコラボも増えてきて、大きな舞台に立ったときもイキイキと個性を発揮しててすごいなって。

こま:とうあは、昔と比べて可愛くなりましたね。

とうあ:いつもそれしか言われん!! 中身のことで何も言ってくれん!(笑)

こま:あはは。中身は昔から何も変わってないんですよ、いい意味で。ゆらは、3人に欠かせない人。グループでも仕切ってくれるし、本当に感謝してます。

――こういうときに存在がありがたいなってときはありますか?

とうあ:事務所の人との連絡とか、うちらが嫌うことを……というとアレだけど。

ゆら:え、汚れ仕事ってこと!?

とうあ:違う違う! 私とこまが連絡が苦手なんですよ。そういうことをゆらはきっちりやるし。

こま:そうそう。だからありがたいですね。

――(笑)。先ほど、こまさんの編集の話がありましたけど、どのようにして上達を?

こま:友だちに編集ができる子がいて教えてもらったんです。1本動画を一緒に作りながら。

――では、みなさんそれぞれ独学で覚えていったんですね。

ゆら:そうですね。私は最初はスマホのiMovieとかのアプリで、とうあに教えてもらってやってました。

とうあ:一番最初はそうだったね! 

ゆら:3人でめっちゃ探り探りでしたね。その後はコラボさせていただいた方に教えてもらったりして、それぞれ自由に。

とうあ:揃えるの嫌いだからね。

こま:合わせにいってないところも、うちららしいかなって。

とうあ:自分たちも投稿されて初めて、どんな編集がされているのか確認するんですよ。

――でもスタイルは違っても、カットするしないの感覚が近いのがいいですね。

ゆら:そうですね。性別もゆるゆるな感じなので、人間3人、個々の生命体だと思ってるんですけど、そのなかでは意外とまとまりがあるよね(笑)。

――社会が落ち着いたらやってみたいという企画はありますか?

とうあ:大きい企画をやりたいっていうのは、ずっと言っています。これまでは家でずっと撮ったりとか、ロケもあんまり行かなかったりするから……無人島とか? アスレチックとか?

ゆら:これまではありがたいことにコラボとかも相手から声をかけていただいた感じなので、これからはもっと自分たちから会いたい人に会いに行くみたいな、掴み取っていく感じのこともやっていきたいですね。

とうあ:でも、一番最初に声をかけていただいたのがラファエルさんだったのは意外で、びっくりしました。「えっ……」みたいな(笑)。

ゆら:「何すんの!?」って。1000万円置いてあるドッキリとか仕掛けられるかと思ったよね。

――(笑)。先輩となる人気YouTuberたちとコラボして学んだことなどはありますか?

とうあ:私はもっとYouTubeのことを知ろうと思うようになりました。それまでは何も気にせずやっていたんですけど、どういうのが流行ってるとか、どういうタイトルの付け方がいいとか。勉強するのは嫌いだけど、勉強しないと、という気持ちにはなりました。でも、そういう気づきとか学びとかを、ウチらは全然共有しないんですよね。だから、勝手に自分が編集した動画のときにだけ反映してて(笑)。

ゆら:まったく統一してないよね。

とうあ:でも、あえて話し合っちゃうと、それぞれの良さがなくなっちゃうような気がして。

ゆら:そのあたりに、お仕事感が出ちゃうのもなとは思いますね。

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